【実施報告】第4回アドベンチャージュニア「緑豊かな高原」

富士山麓に広がる、朝霧高原。
青々とした牧草地帯でのんびりを草をはむ、乳牛たち。
清々しい風景に、なんだか心も解放されます。

今回はそんな朝霧高原に遠征して2泊3日の活動を行いました。

各駅やホールアースで集合し、みんなでお弁当をいただきました。

オリエンテーションでは、キャンプのスケジュールやルールを確認したり、

「高原サイクリングで富士山を見ながら走るのが楽しみ」

「おいしいチーズを作る!」
と、それぞれにどんな3日間にしたいかの発表を交えた自己紹介をしたりしました。

オリエンテーションを終えたら今回キャンプをする朝霧野外活動センターへ。

センターの方に「よろしくお願いします!」と挨拶。

テントのグループを決めたり、使うテントをみんなで相談しながら決めました。

その後、リヤカーを使ってキャンプの資材を運び入れるなど、協力してサイトを設営しました。

設営を終えておやつタイムを取った後は、
今日から3日間過ごすセンターの中の探検へ出かけました。

「広いね!」
「池の周りに野鳥がいるよ」

自由時間には、おにごっこをして遊んだり、夕食作りをしたり。

夕食は富士山麓ジビエの鹿肉を使ったジビエカレー。
増えすぎてしまった鹿を美味しくいただくことの大切さについての話を聞きながら頂きました。

食べた後のお皿は、水をなるべく汚さないホールアース流の洗い方でそれぞれ片付けました。
夕食後には夜の生き物探しをする予定でしたが、夕食を食べている頃から雨が降り出してしまい、翌日に延期することにしました。
食堂で雨宿りをしながら、食後の時間は仲間たちとおしゃべりをしたり、手遊びをしたりして仲を深めていたようです。

その後シャワーで汗を流し、それぞれ寝袋をつかって就寝となりました。

2日目。
朝、子どもたちに「昨日は寝られた?」と聞いてみると、
「夜中の大雨で目が覚めて、あまり寝られなかった」
「えーそんな雨降ってた?熟睡だったよ」
との返答がありました。

朝食はオープンサンド。

それぞれに好きな具材をはさんでいただきました。

食器を片づけたら持ち物がそろっているかなど確認をして、マウンテンバイクを借りに行きました。

ヘルメットをつけ、自分たちにあったサイズのマウンテンバイクを借ります。

しばらく近くで練習をしてみたり、タイヤの空気を入れたり。

準備が整ったところで一枚。
「さあ、出発だー!」

はじめは下り坂。

「めっちゃ速い!」
慎重にブレーキの操作をしながら、下っていきました。

坂道を過ぎてしばらく行くと、この辺りで有名な大きなキャンプ場の脇を通りました。

その近くのベンチで少し休憩。
「足が疲れてきた」
「まだまだいけるよ!」

また少し走ると目の前には大きな富士山が見えてきました。
(写真を撮った際は、富士山が恥ずかしがって頭を隠してしまいました)

しばらく富士山を正面にしながら、両側には牧草を育てる広大な土地が広がる道を走りました。

お腹が空いてきた頃、この後に乳牛のお世話をさせていただく牧場に到着。

芝生の広場でお弁当をいただきました。

「走った後のごはんサイコー!」と、頬張っていました。

食べた後はしばらくお昼休憩。

牧場にいる子牛やヤギ、ネコとふれあったり、四つ葉のクローバー探しをしたり。

お昼休憩後に、牧場での乳牛のお世話をしました。
今回お世話になるのは松下牧場さん。

まずは牛に触れたり、お話を聞いたり。
「あったかい」「毛並みがきれい」

次に乳しぼりを体験。

「うまく搾れた!」

すべて手で搾るのは大変なので、通常はミルカーと呼ばれる機械で搾るとのこと。

「すごい吸われる!」
試しにミルカーに親指を入れてみると、その感触に驚いていました。

実際に機械で搾る様子を見せていただき、機械のすごさを実感しているようでした。

その後は牛舎に移動し、牛さんたちのお世話を行いました。

ブラッシングをしたり、

牧草やトウモロコシ、ビールの搾りかす等が入ったエサをやったり、

フンなどのお掃除をしたり。
牧場の方にお話しを伺いながら、1時間ほどじっくりと作業しました。

その後はトラクターに乗って、大きな牧場内を一周。
全自動ロボット搾乳機などの設備がある牛舎を通ったり、
飼料用のトウモロコシを育てている畑の横を通ったり。

その後、ヤギや子牛のいるエリアへ。

ヤギのえさやりをしたり、
「牛さんは生まれたてでもこんなに大きいんだよ」と話を聞きながら、子牛をなでたり。

この日の牧場でのプログラムはここまで。

「明日の朝にまた来ます」と牧場を後にしました。

その後、近くにある別の牧場でおやつにソフトクリームをいただきました。

「めっちゃおいしい!」と食べていました。

食べ終えたら、サイクリング再開。
「もう一息でゴールだよ」と声をかけると、「もっとサイクリングしたい!」との声も聞こえてきました。

しばらく漕いで、無事に全員ゴール。
「楽しかった~」

キャンプサイトへ戻ったら、自由時間。

サイクリングや乳牛のお世話などで疲れているかと思いきや、
おにごっこ等で遊んだり、夕食作りの手伝いをしたりして過ごしていました。

夕食は豚のしょうが焼き。

たくさん活動をしてお腹が空いていたのか、おかわりをする子が多くいました。

夕食を終えて食器を片づけたら、希望者でこの後のキャンプファイヤーで使う焚き火を起こしました。
ホールアースではマッチと木だけで火を起こします。
簡単なレクチャーを受けて、いざ火起こしにチャレンジ。
マッチ1本目では上手く点けられませんでしたが、1本目での失敗を活かして2本目で薪に火を点けることに成功していました。

みんなで過ごす最後の夜を楽しく過ごそうと、起こした火を囲んでキャンプファイヤーをしました。
スタッフの出す歌や踊りをみんなで行い、楽しげな時間となりました。

最後には定番のマシュマロ焼き。

「見て!うまく焼けた」
「焦げちゃった」

その後、前日に出来なかった夜の散歩へ。
遊歩道を歩いていくと、大きなナメクジを見つけたり、なぜか虫たちが集まっている所を見つけたりすることが出来ました。

散歩後はシャワーで汗を流し、就寝となりました。

3日目。
「おはよー」
「今日は良く寝られた!」
いつもより少し早めに起床しました。

すぐに準備をして、松下牧場へ。
朝の牧場仕事を体験します。

まずは子牛たちにミルクをあげました。

「吸う力強い!」

昨日の夜にも子牛が生まれたようで、その牛にもミルクを与えました。

またヤギたちに餌をやったりと、1時間ほど朝の仕事をしました。

最後に牧場の方に挨拶をしました。
牧場の方に質問してみると、なんと毎朝4時から作業をしているとのことでした。

キャンプサイトへ戻ったら、朝食をいただきました。

朝食には松下牧場さんからいただいた牛乳も出ました。

朝食後は荷物整理やテントの掃除などをして朝霧野外活動センターを後にしました。

車で少し移動し、田貫湖ふれあい自然塾へ。

ここでチーズ作りや昼食、お別れ会をします。

まずはチーズ作り。
朝霧高原でとれた新鮮な牛乳を使って、モッツァレラチーズを作ります。

牛乳を温めたら、お酢を入れてゆっくりと混ぜます。
「チーズのにおいがする!」
すると、チーズのもととなる固形分と、ホエーと呼ばれる液体に分離していきます。

ザルで固形分をこし、お湯の中で練っていきます。

徐々に水分が抜けて、弾力が出てきます。

最後に親指と人差し指で輪っかを作り、チーズを押し出して引きちぎります。
これを氷水で冷やして、モッツァレラチーズの完成です。

出来たチーズは、昼食にいただきました。

「おいしい」
自分たちで作ったチーズの味は格別だったようです。

昼食を終えて食器の片づけをしたら、最後にお別れ会。
一人ひとり“どんな3日間だったか”を話しました。

「はじめはサイクリングが大変そうで嫌だったけれど、ゴールすることが出来てよかった」

「牧場の人が毎朝4時から作業していると聞いて、動物たちはかわいかったけれど大変なお仕事だとわかった」

お別れ会が終わり、車でホールアースまで戻りました。
これで3日間の活動はおしまい。

清々しい朝霧高原でサイクリングや、牧場での乳牛のお世話など様々な活動を行いました。
「ただ楽しい」だけではない、大変さや面白さを様々感じてもらえていたら嬉しいです。

アドベンチャージュニアは1年を通して開催しています!(詳しくはこちら
次回、第5回は「瑠璃色の湖」をテーマに10月12日(土)~14日(月・祝)の2泊3日で行います。
今回のキャンプの実施概要はこちら

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担当:目杉