Whole Earth Essence 1月「森の恵みを味わう～グリーンウッドワークとジビエ料理～」

伐りたての木から作るスプーン、
丁寧に作るジビエ料理
森の恵みをじっくり味わう豊かな時間

“森の恵み”と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

新鮮な空気、豊かな水、樹木や草花―
目に見えるものから見えないものまで、私たちは日々森からの恵みをいただいています。
今回のWhole Earth Essenceは、そんな森からの恵みを、様々な角度からより一層深く味わう2日間です。

メインとなるのは、グリーンウッドワークとジビエ料理。

“グリーンウッドワーク”という言葉を、初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。
グリーンウッドワークとは、“森で伐ったみずみずしい生木を、
手道具で割ったり削ったりして暮らしの道具を作る木工”のこと。
お店で買ってきた木材ではなく、自分で伐った木で木工をします。

「どんな木がいいだろう」「どんな太さがいいだろう」

そんなことを考えながら、森に生えている木をのこぎりで伐りだし、
出来上がるスプーンを想像し、いい具合の長さにカット。
それから斧で薄く割り出して、板を作ります。
次に、板にスプーンの下絵を描いて、ナイフと斧で削り出し、
少しずつ理想のスプーンに近づけていきます。
刃物はよく切れるものを使い、注意しながらひと削り、ひと削り。

ザッ　ザッ

刃物の音の心地よさを感じてみてください。
仕上げもナイフで行います。
丁寧に削ると、紙ヤスリで仕上げたような肌触りに仕上がります。

いつのまにか無心になる時間は、マインドフルネス。

「自然が好き」「もの作りが好き」など、なんとなく同じ雰囲気をまとった仲間たちと、
和気あいあいと話しながら、作業を進めていきます。

普段はナイフを扱ったことが無い方でも参加は大丈夫。
講師が丁寧に、ナイフの持ち方から扱い方まで教えます。
作業をして体で覚えた経験は、皆さんの大きな財産になっていくでしょう。
もちろん、スプーンも長く使える道具として持って帰っていただきます。
オイルを塗って大切に使ってください。

1泊2日の講座では地の野菜をふんだんに使った料理をいただきます。
鹿シチューの鹿は、富士山の麓で地元の猟師さんが獲った鹿を、
富士山麓ジビエ（ジビエ処理施設）で丁寧に加工したお肉を使用します。
ジビエ料理は扱うのに少しコツが必要ですが、そのコツも元料理人のスタッフがお教えします。
皆さんで一緒に、富士山麓の恵みが凝縮されたシチューをつくりましょう。

そして食事時に使うのは、自分で作ったできたての木のスプーン。
自分の使う道具を自分で作り、食べるものも丁寧に作ってゆっくり会話を楽しみながら食べる。
少し忘れかけていた「豊かな時間」を取り戻しませんか。

夜はアロマウォーターづくりにも挑戦します。
森から伐りだした木の削り粉を集めて、ボトルに入れてゆっくり温めると、
ほのかに木の香りが立ち上がるのはご存じでしょうか。
芳香蒸留器を使えば、その蒸気を水滴にして集めることができ、芳香水が出来上がります。

この芳香水はお持ち帰りが出来ますので、帰宅後にご自宅で一吹きすることで森の空気を感じられます。
日々の忙しい毎日も、この香りが2日間のことを思い出させてくれるでしょう。

「自分で生木からスプーンを削り出し、そのスプーンで鹿シチューを食べる」

都会の喧騒から離れた、豊かな冬の富士山麓の里山で、1泊2日の贅沢な大人の時間を過ごしませんか。