最近巷でリスキリングという言葉をよく聞くようになりましたね。リスキリングやそのための休暇を整備することが多くの企業で当たり前になっているのでしょうか。
富士山本校でも昨年度から連続2週間のリスキリング休暇制度を導入しています。リスキリング休暇は、業務で役立つ新たなスキル習得のための休暇がもともとの意味だと思いますが、私たちはリスキリング休暇の使い方に関して特に制限を設けていません。
新たなアウトドア技術や語学習得を目的としても良いですし、家族と旅行に出かけてのんびりするというような使い方でも構いません。1つルールがあるとすれば、どんな風に使ったのか、得たものは何かを報告し、専門性の深化や新たな気づきを組織内に還元してもらうことのみ。
ということで、昨年度のリスキリング休暇、どんな時間になったのかざっくりとご紹介しましょう。
自然解説や地域づくりに興味を持つスタッフは、パーマカルチャーやインタープリテーションのフォーラムに参加。持続可能な地域資源の見方やコミュニケーション方法の理解を深めました。
生物多様性保全の現場や地域団体の保護活動に実際に加わることで、調査や地域協働のリアルを実体験したスタッフ、東北地方でのワーキングホリデーに参加し、子育て支援施設で就労しながら、人のつながりを活かした地域づくりを実感したスタッフ。博物館や企画展を巡りながら専門知識を広げたり、中国・四国地方をロードトリップしながら地形や植生の背景にある人の暮らしを探求したりするスタッフもおり、日々のガイド業務や教育活動の現場に新しい視点を持ち帰っています。
もちろん海外で過ごしたスタッフも。スペインの巡礼路カミーノ・デ・サンティアゴを家族で歩きロングトレイル文化や美食、芸術を味わったり、インドを縦断して異なる宗教行事や生活様式に触れたりと、休暇の使い方はやはり千差万別でした。
リスキリング休暇を通じて、スタッフそれぞれの世界がさらに広がり、これまで以上に深い言葉や体験を皆さんにお届けできるようになればと思います。
