【実施報告】里山のようちえん2月「猟師体験とジビエ料理」

偶数月に開催する里山のようちえん。
2月は、今年度最後のプログラムであると同時に、参加者によっては最後の里山のようちえんにもなります。
年少から来てくれている子が、春から小学生になるのかぁと思うと、親戚のように成長を嬉しく思うと同時に、少しさみしくもなります。上手にお箸を使えなかった子が使えるようになって、すぐ転んでいた子が転ばないようになって、たどたどしかった言葉が形を持つようになって、赤ちゃんのようだった仕草が少年、少女になっていく。
里山のようちえんは、繰り返し来てくれるご家族が多いからこそ、そういった変化を感じることができます。毎回同じメンバーではありませんが、数回来ていると互いに馴染みの家族も出てきて、私たちの知らないところでも交流が生まれているようです。
里山のようちえんは、幼児がメインのプログラムではありますが、大人も楽しむことが大切だと思っています。なので、狩猟の説明をする時にも、完全に子ども向けではなく、時々大人に向けてお話することもあります。多分そうやって、子どもたちは色んな言葉を覚えていっているのではないでしょうか。

プログラム参加後、お家に帰ってホールアースでの出来事を話したり、またお山のようちえんに行きたいと言ってくれたりするようで、子どもたちの中で里山がもう一つの遊び場、居場所のようになっているようだったら嬉しいです。それは、子どもたちだけではなく大人のみなさんにとってもそう。プログラムに参加しているうちに、自分が楽しくなっちゃって子どもそっちのけで夢中になってたら、ふと気が付くと子どもは他の子と遊んでいたり、スタッフや他の親御さんが見てくれていたり。いつも一緒じゃなきゃダメだったのに、いつのまにか自分でお友達を見つけて遊んでいたりする。子どもが一人きりにならないように、大人は皆どこか視界の端っこで子どもたちを見ていて、子どもたちはそんな中でのびのびと過ごしている。誰かがものをなくしたら「探してあげる―!」と、みんなで探しにいったり。そんな空気感が里山のようちえんには流れています。

さて、2月は狩猟とジビエの回。里山のようちえんの主担当であり、猟師の浅子が最も得意とするテーマです。狩猟って、老若男女問わず興味を持てるテーマだなと思います。子どもたちは、色んな動物の話が出てくるので興味津々。毛皮を触ったり、足のはく製や、頭骨を触ってみたり。鉄砲のレプリカを持ってみたり、罠のかけ方を習ったり。

食事はもちろん、3食全てにジビエ料理が出てきます。料理に使う鹿肉は、モモの状態をみんなで解体するところからやります。こんな大きなお肉、普段は見ないですよね!最初は恐る恐るだった子たちも、鹿の脚ってこんな風になっているんだ~と徐々に慣れていって、お父さんお母さんと一緒に刃を入れていきました。

本物の鉄砲は撃てないですが、代わりにおもちゃの鉄砲を作って射撃大会をしました。銃を片手に獲物(的)を狙う姿、様になっています!笑
たくさんのちびっこスナイパーが誕生しました!

ジビエ料理はこんな感じ!イノシシのシチュー、鹿カツ、鹿ステーキ!翌日の朝ごはんはロースト鹿のサンドイッチ、お昼ごはんは鹿肉のミートソーススパゲティ!


2日目は、定番の動物のお世話から始まります。犬を散歩させているのか、犬に引っ張ってもらっているのかわかりませんが笑、一緒にお散歩するのは楽しいですね!

朝ごはんの後は、鹿の革でキーホルダーづくり!好きな色を選んで、好きな模様をトントンたたいてつけていきます。「昨日の夜見たオリオン座を模様にしてみよう!」いい考え!「家族の名前を入れよう!」素敵!
去年も参加してくれた家族は「同じものだけど、去年より色々とできることが増えていて成長を感じました!」という感想も。里山のようちえんは、季節によって内容がほぼ同じだからこそ、子どもの成長を実感しやすいという側面もあります。


さて、ここで最後と思いきや、昨日ホールアースの施設内に設置していたセンサーカメラのチェックが残っている!半日設置して、何か映るのか?映らないのか?子どもたちはちゃんと覚えていて、ことあるごとに「映っているかな??」と気にしていました。さて、結果はいかに!?

写真ではわかりませんが、タヌキが映っていました!!
何も映らない可能性もあったため、スタッフは内心ほっとしていました笑(タヌキよ、ありがとう…)

狩猟をテーマにした里山のようちえんは、これにておしまい。最後にみんなで「よかったこと」を発表し合って、頑張った自分に拍手!


そういえば、ふと子どもから「さとやまってなに?」と聞かれました。そうか、まだ“里山”という言葉を知らないんだな、と。「山があって、畑があって、田んぼがあって、色んな生き物と人が暮らしている場所だよ」と言いましたが、そんな説明を聞く前に既に、子どもたちは“里山”を体で覚えている。「あ、そうか、ぼくが行っていたホールアースって、さとやまなんだ」って後から知ってくれたらいい。言葉がなくても、体で覚えたら、それはきっと後からつながっていく。そういう体験を、たくさん提供できるといいなと思いました。

参加してくださったみなさま、ありがとうございました!!
来年度も富士山のふもと、里山でお待ちしています!

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