今年のGW親子キャンプでは、富士山の恵みをたっぷりといただきました。

まずは集合し、3日間の流れを紹介しました。
楽しみにしていることを発表しながら、自己紹介をしてくれました。
その後、オリエンテーションを行い、準備を整えて早速お茶畑へ向かいます。

今回お世話になるのは、富士市今宮のお茶畑です。
ここは、地元のお茶農家「秋山園」さんと地域の方々が管理している農地です。
ホールアース自然学校も、数年前からこの場所の整備のお手伝いをしています。



現地に到着すると、スタッフからお茶の摘み方を教わり、早速お茶摘み開始です。
「一心二葉」
お茶の木の新芽の柔らかい部分だけを、茎を折るようにして摘んでいきます。
この茶葉を使って、2日目に緑茶を作ります。
親子で会話を楽しみながら摘む子もいれば、一心不乱に摘み続ける子もいました。



頑張って摘んだ後は、お楽しみの「お茶タイム」です。
秋山園さんの奥さまが、特別にお茶とお茶ご飯を用意してくださいました。
緑茶、ほうじ茶ラテ、ウーロン茶など、どれも美味しいものばかりです。
さらに今回は、「お茶ご飯」まで。
炊きたてのお米をお櫃に移し、余分な水分を飛ばします。
そこへ、秋山園の高級茶葉「摩利支」を一煎だけ淹れ、まだ旨味の残った茶葉を混ぜ込み、最後に塩をひと振り。
子どもたちの顔にも笑顔がこぼれ、あっという間にお櫃のご飯は空になりました。

最後はぽつぽつと雨が降ってきましたが、どの家族も必要な分のお茶を摘むことができました。
ホールアース自然学校へ戻り、茶葉を蒸れないように広げて、一日熟成させます。

2日目。
夜中に降った雨も上がり、朝は看板犬「サト」のお散歩です。
朝食前にしっかり体を動かすと、朝ごはんもより美味しく感じますね。


元気いっぱい朝食を食べた後は、日本茶インストラクターでもあるジョージの登場です。
まずは、美味しい日本茶の淹れ方を教えてくれました。
熱湯を湯冷ましに入れて温度を下げてから急須へ注ぎ、90秒待つと茶葉がふくらみ、旨味が引き出されます。
熱すぎるお湯で淹れてしまうと、渋みが強く出てしまいます。
最後は回し注ぎをして、味を均一にします。
そして、お茶を配る時には、
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
と、丁寧にご挨拶。
丁寧に淹れたお茶は、やはり格別ですね。



さて、いよいよ緑茶作りです。
今回は「釜炒り製法」で作ります。
お鍋に茶葉を入れて加熱し、葉が少し乾いてきたら茶葉を揉み込みます。
すると、茶葉の芯から水分がにじみ出てきます。
その後、再び鍋で加熱して乾燥させる――。
これを何度も繰り返します。
楽をして強火で一気に乾燥させると失敗してしまいます。
根気よく、丁寧に手間をかけて作るお茶です。



2時間かけて、美味しいお茶が出来上がりました。
完成したら、習った淹れ方で自分のお茶を淹れてみます。
「おっ、うまくできてる!!」
この2日間で、お茶の味の違いも分かるようになってきましたね。


午後は、富士山の木の恵みを使った木工に挑戦です。
今回作るのは、「木べら」と「バターナイフ」。
富士山杉の板に完成予想図を描き、
粗削り → アウトライン削り → 仕上げ削り
という工程で作っていきます。


はじめに、大人も子どもも刃物の使い方を教わってから作業を始めました。
外の木陰で、親子で協力しながら日常使いできる道具を作ります。
皆さん、とても上手に作れていました。
夕方は、焚き火を囲みながらの自由時間。
火を眺めながら枝をくべたり、ぼーっと過ごしたり、庭で鬼ごっこをしたり。
それぞれが思い思いの時間を楽しみました。

夕食後は「ゲコゲコ探検隊」です。
近所の田んぼへ行くと、カエルやアカハライモリがたくさん暮らしています。
最初はおそるおそる触っていた子も、キャンプで仲良くなった友達が素手で捕まえる姿を見て、最後には自分でも手で捕まえられるようになっていました。


3日目も、動物たちのお世話からスタートです。
ヤギの大好きな草をあげ、放牧場のフンをホウキで集めて掃除をします。

みんな大好きなサトのお散歩も、今日も元気に行いました。
犬の散歩も、相手の気持ちや歩調に合わせることが大切で、意外とコツが必要ですね。


この日の朝食では、前日に作ったお茶を、お湯の温度にも気を配りながら淹れている家族もいました。
ここまで自分で淹れられれば、正しいお茶の淹れ方ももうマスターですね。


朝ごはんの後は、お昼に食べるピザ生地をこねます。
最初は手にベタベタとくっついてしまいますが、上手にこねていくと、生地がまとまり手から離れていきます。
まとめた生地は少し寝かせて、一次発酵を待ちます。

発酵を待つ間には、森の家の外にあるクライミングウォールにも挑戦しました。
高さ8mの壁は、下から見るのと実際に登るのとでは大違い。
恐怖心と向き合いながら、手と足に力を込めて登っていきます。
みんな、自分の中にある“心の壁”にも挑戦してくれました。


お待ちかねのランチタイム。
一次発酵でふくらんだピザ生地を分け、伸ばしてトッピングをしていきます。
具材には、緑茶をソースに使った、ジェノベーゼならぬ「チャノベーゼ」ピザも登場しました。


お茶の香りがふわっと広がる、美味しいソースでした。
焼きたてのピザはやっぱり格別です。
薪窯ならではの香りも、電気オーブンとはひと味違います。
お腹いっぱいになりました。

最後は、3日間の振り返りを家族ごとに行いました。
「何が良かったか」
「何が楽しかったか」
をお互いに共有し、おわりの会となりました。
手の感覚、その時の景色、香り、味、そして楽しかった空気感。
のんびりとした時間の中で、たくさんの体験を味わえた3日間でした。
子どもたちの中に、きっと大切な記憶として残っていくと思います。
担当:浅子
