福島校について About

この活動を立ち上げたのは、3.11が大きく影響しています。また代表の和田祐樹は、なぜ自然学校を志すようになったのか?そこにはひとりの人生の物語が密接にかかわっています。

ようこそ、
ホールアース福島校へ

然離れや都会志向が叫ばれて久しい現代。年間数万人の子どもたちと接する中で、私は肌身でその影響を感じていました。そんな中起こった、2011年3月11日の東日本大震災と、福島第一原子力発電所の事故。

普段あまり意識することはありませんが、私たち人類も自然の一部。自然と切り離して生きてはいけません。
放射線の人体への影響は恐ろしいものです。しかし必要以上に恐れ、他の影響を度外視して、自然と人が大きく離れてしまう。

人の権利が認められ、自由を求め実践してきた社会だからこそ、数ある課題とリスクの中で自らの責任で選択することが必要な世の中です。
日本で一番多くの課題が山積するだろう福島でこそ、本質にかえって本当に必要なことを実践していかなくてはならない。

「私たちが考え、私たちなりにできる最大限の"安心"を実現した上で、自然の中に出かける機会をつくろう。」「人と自然、人と人の架け橋になろう。」そんな想いで、2011年の復興支援の後に設立準備室(2012年)を設置。2013年春に正式に福島校として立ち上げました。

くいう私たちも、日々を福島で過ごす中で、改めて福島の人や自然に魅了されてきました。
人が入り、自然と共に歩んできた人たち。そして、人が自然の恵みから育んできた伝統・文化。

大小様々ですが、その関係性こそ福島の宝であると私たちは考えます。
自然学校を通じて、私たちは"人"とともに紡がれてきた"物語"に焦点を当て、数多ある自然のメッセージを私たちの生活や生き方に取り戻していきたいと思います。

福島校代表 和田祐樹

組織概要

名称:
特定非営利活動法人ホールアース研究所 福島事務所
(ホールアース自然学校 福島校)
設立:
2013年3月
代表:
和田 祐樹
スタッフ:
杉澤 莉子
所在地:
〒963-1633 福島県郡山市湖南町福良字中浜3953-46
連絡先:
tel:024-983-6411(受付時間 9:00~18:00)
fax:024-983-6722
e-mail:

ホールアース自然学校について

1982年創業。自然学校業界のリーディングカンパニーとして、富士山麓・沖縄・新潟など全国各地に拠点を有する。民間民営・独立自営の自然学校としては日本最大規模。
社会のニーズに対応し続けるために3つの法人格を持ち、プログラム参加者数はグループ全体で17万人/年間を超え、受託事業数は60件/年間に及ぶ。
ホームページ:https://wens.gr.jp/

ホールアース自然学校ロゴ

代表プロフィール

和田 祐樹(わだ ゆうき)

1985年福島県矢吹町生まれ、2009年福島大学教育学部卒業。
在学中に町おこし鬼ごっこイベント、ヒッチハイク日本縦断、東南アジア周遊、オーストラリア北部での半無人島生活などを実践。緊急時や自然界での己の無力さを痛感し、自然学校の門を叩く。
2009年ホールアース自然学校研修生となり、同年9月に職員となる。
2011年東日本大震災の災害救援活動を経て、
2012年秋に福島校設立準備室を設立。
2013年春、福島校設立。福島校代表。

和田 祐樹

中学校教諭を目指して

物心つく前の私は、まだ実っていない小さなとうもろこしを指差して「実が入ってないなら、何が入っているの?」と祖父に聞いたそう。
今も昔も笑い話ですが、当時の私はきっと大真面目で聞いていたのでしょう。

「なぜ空は青いのか」「夕陽はなぜ赤くなるのか」」「今見えている世界は皆一緒なのか」など・・・。
日々物事に出会う数だけ湧きあがる素朴な疑問に、笑いからかいながらも向き合ってくれたのが先生という存在でした。

同時に、私の通った中学校は社会的評判が良いとは言えず、街での小規模な事件はまず最初に中学校に問い合わせがきていました。
(私の素行についてはご想像にお任せします。笑)

世間からの風当たりが強い中で、常に味方でいてくれたのは当時の校長先生をはじめ先生方でした。
生徒全員がいる緊急集会で「やんちゃをしてもいいから、(先生方で責任の取れる)学校の中でやりなさい」と言った校長先生の言葉が忘れられません。

思春期の鬱憤から不器用にぶつかる生徒と言い争いながら、喜怒哀楽を共にしつつ、得手不得手ある人間味に溢れた先生が多かったのを今でも覚えています。
そんな先生方の「お前たちの面倒を見るのは大変だ」と言いながら笑う姿を見て、「(児童・生徒と)生きる世界はきっと楽しい」「長い目で人生の後輩たちに関わりたい」と思ったのでした。

Life Story
和田祐樹 幼少期から自然学校を志すまで

秘境の島生活で学んだこと

小学生のときに、アニメ「ふしぎな島のフローネ」を見て憧れた無人島。大学4年生のときに滞在したオーストラリアという国。

大学時代、日本縦断ヒッチハイクや東南アジア一人旅を敢行。
学生団体の一員としても活動した後、自分の生き方に多少なりとも自信を持ちはじめていた当時の自分。
そんな驕りが音を立てて崩れた滞在でした。

北部Cape yorkの海の先、赤道にほど近い、Friday islandにひろがる自然は、息を呑むほどに美しかったです。
十数メートル先まで見える海。目と鼻の先を泳いでいくサメやシマダイの仲間に、岩陰に潜む大型ロブスター。
昇る黄色い朝陽と一緒に起きて、抜けるような青空の下で真っ黒になって働き、真っ赤な夕陽が落ちると共に眠る生活。

島には当時5人の人間しかおらず、日本では簡単に手に入る「生きること」に必要な物事をすべて自分たちで手に入れる生活でした。
雨水をろ過して飲み水を確保し、日々の食事を釣りや素潜り・潮干狩り、自分たちで耕す畑で調達する。
明かりは太陽の光と一時発電機で起こすわずかな電気のみ。「生きる力」の意味を心から考えさせられました。

「日本の先生さまは何もできないんだなぁ」
島での生活で言われた、今も変わらず心に突き刺さる言葉です。

心の底から「コンチクショウ!」と思いながら、ひとつも言い返せなかったこと。
あの頃の不甲斐なさや無力感、ときに声をあげて泣くほど悔しかった気持ちは今の自分の原動力となっています。

自然学校へ

帰国して、家族や友人をはじめ、たくさんの人たちに再会して気づいた自分にとって「大切な人たち」の存在。災害大国と言われる日本にあって、有事の際に彼らを救えるだけの力を持ちたい。

そのためには普段から仕事や生活の中で自然と関わり、日本流の生きる術を身につけていかなくてはならない。

「自然の中で生きる術を教える学校がやりたい」と思って、「自然」「学校」のキーワードで検索。
そこで「自然学校」という存在を知り、すぐに「自然学校を作ろう」という本を買い、福島でどのようにして実現できるかを考えましたが、いかんせんノウハウを持っていない。

そこで、一度は既存の団体に入ろうと考え、当時「新卒は取らないよ」と言われる中、全国のいくつかの自然学校の門を叩いてまわりました。

いつか必ず、福島に自然学校を立ち上げようという志を持って。

ホールアース自然学校 福島校
〒963-1633 福島県郡山市湖南町福良字中浜3953-46
tel:024-983-6411 fax:024-983-6722
(受付時間 9:00~18:00)

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