【実施報告】正月遊びと食文化体験キャンプ

2023年最初のキャンプは、正月遊びと冬の食文化体験キャンプ!
子ども達に、里山の暮らしや正月ならではの食について、身近に感じてもらう体験を取り入れたキャンプを実施しました。

まずはお昼ごはん!
最初のお昼ごはんは、よく富士宮やきそばを提供しています。
ホールアースの富士宮やきそばは、普通の富士宮やきそばより野菜が多め!
年間80種以上の野菜を育てているホールアース農場の採れたて野菜を使用しています。
今回は、農場長もお野菜のことを話に来てくれました。

オリエンテーションでは、今回のラインナップを説明した後、1人ずつ自己紹介と楽しみにしていることを言ってもらいました。どうやら餅つきを楽しみにしている子が多いよう。

昼食・オリエンテーションを終えた後は、みんなで竹の箸作り。
キャンプの3日間で使う箸を、みんな思い思いに小刀とヤスリを使って作りました。長さや細さは作り手の自由。いろんな箸が完成しました。

1月7日『人日の節句』ということで、夕方は柚野の里で農家を営んでいる方にお越しいただき、春の七草探しに出かけました!
まずは、「七草ってなんで食べるの?」という文化のお話から。
「七草知ってる?」とたずねると、「今日の朝覚えてきた!」という子も。予習ばっちりですね!
覚えてきた七草、実際はどんな形をしているのか観察。
そして、ホールアースの敷地内や敷地外にも飛び出して、道の脇や畑のあぜ道生えている七草を探しました。

「これって合ってますか?」「うん、合ってるよ!」
探すうちに、目が慣れてきて、すぐに見つけられるようになりました。

「味見してみる?」

子ども達からは、「道端にこんなに食べれる草が生えていることを知らなかった」「知れてよかった」とコメントが。
夕食では採ってきた七草を七草粥にして『災いを除け、 長寿富貴』を願って美味しくいただきました。

夕食後はちょうど満月に重なったため、みんなで見ることに。
1月の満月は別名『ウルフムーン』と言われるそうです。
そんなことも話しながら、寒空の中寝袋とマットをもって展望デッキへ!

道中、満月の光だけで足元が確認できたり、富士山のシルエットがはっきりと見えたり、満月の明るさを改めて感じることが出来ました。
デッキでマットの上に寝袋を敷いて寝袋の中に。
満月とうっすら見える星を眺めながら語り合いました。

この美しさを写真では表現しきれませんでした…
子どもたちの眼には、しっかりと焼き付いていることでしょう!

2日目は動物のお世話からスタート。
ホールアースでは家畜として鶏・山羊・犬を飼っています。
家畜は自分で餌を確保することはできません。
そんな家畜は、時に卵を産んでくれたり、番犬となってくれたり、人間にとって癒しを与えてくれたり、様々な形で人間の役に立ってくれています。
家畜とのふれあいを通して、人と動物のつながりを感じたり、自分より弱い生き物を守ってあげたいという気持ちを育んでほしいという思いで動物を飼い続けています。

朝食を食べたら、本日のメインイベント凧作り!
半紙に定規を使って線を引き、カッターやハサミを使って切っていきます。
決められた順番にのりで貼り付け、竹ひごをろうそくの炎であぶりながら曲げていきます。
これが難しくて近づけすぎて焦がしてしまったり、曲げすぎて折ってしまったり・・・
苦戦しつつも、みんな形を整え、思い思いの絵を書いて完成。
中には兎年という事でかわいい兎の絵を書いたり、富士山の絵を書く子、ガチの大作を書く子も。
何かを作るのは時間を忘れて没頭しますね。

お昼ご飯を食べたら、作った凧を持って車で朝霧高原のアリーナへ移動。
みんなで走って、誰が一番高く飛ぶか競争で盛り上がりました。

凧あげを楽しんだ後は、おやつの焼き芋を食べたりココアを飲んでエネルギーチャージ。せっかく広場に来たので、スタッフも入って、大縄跳びや鬼ごっこを楽しみました。
思いっきり身体を動かして遊ぶのって何歳になっても楽しいですよね。

ホールアースに戻ってきたら、朝に続いて夕方の動物のお世話。
犬のサトは子ども達に大人気!!
サトも嬉しそうでした。

お世話のあとは、事務所にいる動物の記録担当のお兄さんに動物たちの様子を報告。
「ごはんはしっかり食べた?」「うんちはちゃんと出た?」
言葉を持たない動物たちの変化を観察することは大切です。
子どもたち自身が動物の事をしっかり見てくれていることがわかる、いい時間となりました。

最後の夜ということで、キャンプファイヤー!
今回は身体を動かす感じではなく、火をじっくり眺めて火の暖かさをみんなで感じる時間として過ごしました。
後半は串にマシュマロを指して恒例の焼きマシュマロ。
誰が『美味い』を上手く言えるか選手権を開催したりして最後の夜は過ぎていきました。

3日目も動物のお世話からスタート。
日の出前の美しい空のグラデーション。畑には霜が降りていました。冷え込む朝でも、サトと一緒に走ったり、富士山バックに写真を撮ったり、サトの人気は衰えません。

朝食の後は、みんなで使った施設の片付けとお掃除。
『立つ鳥跡を濁さず』のことわざの通り、分担してそれぞれの場所をきれいにしてくれました。
みんなのおかげで、次に使う人たちが気持ちよく使える施設になりました!

そしていよいよ、みんなが楽しみにしていたメインイベント、お餅つき!
前日から水に漬けておいたもち米を蒸して、みんなで美味しいお餅をつきました。
交代しながらみんなでぺったんぺったん。

ついたお餅は昼食のお雑煮に入れたり、きな粉餅・ゴマ餅にして突きたての状態でいただきました。

お楽しみのデザート。お餅を広げてこしあんとイチゴを入れて包んだら、イチゴ大福の出来上がり!
自分で作って美味しくいただきました。

あっという間の3日間。終わりの会は、みんなに一人ずつどんなキャンプだったか、話してもらいました。
お箸作りが楽しかった子、七草探しが楽しかった子、餅つきが楽しかった子、色んな思い出を話してくれました。

今回のキャンプではお正月の文化を学ぶという要素を様々なところにちりばめた構成となりました。
集まった9名の仲間たちと協力して、ものづくりや食文化、いろいろな経験をした3日間だったのではないでしょうか。
ここでの経験が私生活でも活かされて、家や学校で発揮されたらうれしく思います。

今年のホールアースのキャンプは、コロナ前の形態に近づけたキャンプを準備していきます。
こうご期待!!

担当:廣瀬