【実施報告】里山のようちえん2月 「猟師になろう」

里山のようちえん、2月のテーマは「猟師になろう」

猟師がどんな風に野生動物を見つけるのか、どんな風に調理して食べているのか、実際に使う道具をさわったり、もも肉を解体したり、わなをしかけたりしながら、猟師の気持ちになってみました。

まずは、野生動物のことを知る時間。毛皮や頭骨をさわってみて、ホンモノの鹿の大きさを想像してみました。鹿の角は実際に見てみると大きくて硬くて、まさに、オス同士が戦うための武器です。

続いて、猟師のスタッフ、あなごが事前に敷地内に仕掛けておいた“わな”を見に行くことに。

ロープで囲ったエリアの中に隠したわな。さて、見つけられるか!?

「あれ?あそこにワイヤーが見えない?」「でも、わなは見えないな~」

正解はここでした!
ただ土の中に埋めるだけではなく、鹿の足がちょうどわなの真ん中を踏むようにちょっとした工夫もほどこしたりしています。野生動物にとっては生きるか死ぬかの問題。野生動物対人間の知恵比べです。

敷地の中ではアナグマの巣や、鹿のフンも発見しました。注意深く見ていけば、野生動物の痕跡は色んなところにあるのです。
お次は、親子でわなを仕掛ける練習!
ガチャン!とうまく作動すれば成功。少し力も必要ですが、コツをつかむとなんだか楽しくなって何度もやりたくなってしまう子続出でした笑

続いて、もも肉の解体!
今晩のみんなのおかずにもなります。おそるおそる、交代しながら切っていきました。

鹿肉が解体できたら、今度は“小枝の輪ゴムでっぽう”づくり!
自分の好きな枝を選んで切るところからスタート。
のこぎりや、きり、色んな道具を使いながら、自分だけのてっぽうを作ります。

さて、いっぱい体を動かしてそろそろおなかがすいてきた!
さっきみなで解体したお肉で夕飯を作っていきます。
ここでお父さん&お母さんの出番です。(子どもたちはできあがったてっぽうに夢中…)

今日のメニューは鹿肉のブラウンシチューと鹿カツ!
みんなで美味しくいただきました♪

夜ごはんのあともお楽しみは続きます。
あなごが本物みたいなおもちゃの銃を持ってきて、みんな興味津々!

持ち方を教わって、猟師になった気分!

たくさん遊んで、おなかいっぱいになり、小さな猟師さんたちおやすみなさい…

翌朝のごはんも鹿肉!ロースト鹿のサンドイッチです(里ようの朝ごはんの定番になってきています)。

野菜たっぷりスープも美味しくいただきました♪

2日目は、鹿革のキーホルダーづくり!
好きな色の革、糸を組み合わせて自分だけのキーホルダーを作ります。

子どもは途中で飽きてしまった子もいましたが、お母さんたちは「もう一個作りたい♪」といくつも作っていました!無心になって何かを作る時間、いいですよね。

さて、あっという間の2日間。おわりの会では、それぞれ2日間通して「よかったこと」を話してもらいました。
狩猟のリアルな話が面白かったというお父さん、クラフトに夢中になれて楽しかったというお母さん、輪ゴムでっぽうが気に入った子たち、それぞれきっと、「猟師」の存在が近くなったのではないでしょうか。

里山のようちえんは来年2023年度も実施します!
季節ごとの里山の恵み、おとなも子どもも楽しみながら味わいましょう。
詳細は3月中に公開します。

担当:小野