お茶の栽培面積日本一の静岡県。
お茶を代々守ってきた農家さんの“日常”にお邪魔し、その大変さや楽しさを知る。
今回は「日本一の静岡茶」~伝統の茶を守る~をテーマに2泊3日の活動を行いました。
各地から集合し、まずは昼食。
今回もホールアース農場の方からキャンプ中の食事に使用するお野菜について紹介していただきました。
昼食をいただき、3日間自分たちが過ごすテントを立てます。
テントを立て終え、おやつで一服。
この日は端午の節句ということで、柏餅をいただきました。
一服したら「お茶ふりかけ」を作りました。
実は茶葉には7割の栄養が残っているのだとか。
「おいしい!」捨てずにおいしく食べられ、子どもたちにも好評なようでした。
夕方には家畜動物たちのお世話を行いました。
動物たちもキャンプの大事な一員。
動物のことを思いやりながら、取り組みました。
犬のサトの散歩の途中には今の時期にしか見ることができない、
田んぼに映る逆さ富士を見ることもできました。
自由時間には富士山本校の敷地内を探検。
富士山の湧水が流れる川のほとりにある植物のツルをブランコ代わりにして遊んだり、
サワガニを探したりしました。
夕食後には誕生日を迎えた子がいたのでサプライズでお祝いしました。
お誕生日おめでとう!
日がすっかり暮れて、周りからはカエルの大合唱が聞こえるようになってきました。
そこで、夜の生き物探しに出発。
「10匹、20匹…68匹もいた!」
4月・第1回活動の際よりも、モリアオガエルなど多様な生き物を見つけることができました。
また、この日は菖蒲湯に入りました。
ショウブの香りで邪気を払うという端午の節句の風習を体験しました。
2日目、いつもより少し早めに起床。
朝食は牛乳パックでホットドッグ作り。
マッチの扱い方も身につけながらの朝食でした。
そして今回のメインとなる「お茶農家の手伝い・お茶つみ」に向けて出発。
最近ホールアース自然学校では、静岡が誇るお茶の価値をもう一度見直し、様々なお茶屋さんとつながりを深め、お茶農家さんのお手伝いをしながら、お茶の美味しさを再発見してきました。
今回はそんなお茶農家さんの一つである、志田島園さんにお邪魔しました。
園主の佐藤さんより、一芯二葉のお茶の摘み方を教わって茶摘みスタート。
この機会に志田島園さんでは20年ぶりに手摘み茶を製造したいとのこと。
ただ機械の関係上、50kg以上を摘まなくてはなりません。
アドベンチャージュニアの子たちだけでは難しい量。
そこで今回はホールアース自然学校に関わりのある方などたくさんの方が集まって、一緒に作業しました。
茶畑には心地よい風がふき、子どもたちも次々とお茶を摘んでいきました。
しばらくして休憩。
作業をして茶畑で飲むお茶はとてもおいしい。
休憩中には手摘みの茶葉と、機械で刈った茶葉を見比べ。
機械で刈ったものは余分な葉や茎が入っていることがわかります。
お昼は志田島園さんの縁側で、みなさんとともに。
午後はお茶工場の見学をさせていただきました。
摘んだばかりの葉がベルトコンベアで運ばれ、蒸されたり、揉まれたり。
普段あまり見る機会のないお茶作りの様子に興味津々でした。
そして摘んだ茶葉を少し分けていただき、翌日に自分たちの手で行うお茶作りに向けて、蒸す工程をしました。
帰る時間になり「もっと摘みたい!」という子もいましたが、挨拶をして志田島園さんを後にしました。
帰ってから動物のお世話をして、夕食。
この日の夕食は、富士山麓ジビエの鹿肉を使ったブラウンシチュー。
今回はホールアース自然学校のキャンプに何度も来たことのある子も多く、「シカが増えすぎて植物や木の皮が食べられて困るから…」などと、なぜ鹿肉を食べるのかを初めて来た子に教えていました。
この日の夜は、みんなで過ごす最後の夜。
ということで、お楽しみのキャンプファイヤーを行いました。
みんなで歌ったり踊ったり、焚き火を囲んで楽しいひと時を過ごしました。
最終日。
「おはよう!」と子どもたちのテントに声をかけに行くと、ぐっすりと眠っていた様子。
帰る準備などがあるため予定にはありませんでしたが「動物のお世話をしたい!」との声で、急きょすることに。
雨が降る中でしたが、カッパを着て取り組みました。
朝食後には3日間使った場所を分担して掃除。
「おうちでもお手伝いしているよ!」「他に手伝うことある?」と、協力して掃除しました。
そして昨日摘んだお茶をつかって、お茶づくり。
温めた鍋に葉を入れて煎って水分をとばし、鍋からおろして揉む。
何度も何度も煎る・揉むを繰り返して、次第によく見るお茶の形に。
次第にお茶のよい香りが漂ってきました。
「できたー!」
1時間半ほどでオリジナルの手もみ茶の完成です。
さっそくいれて飲んでみました。
「おいしい!ちゃんとお茶になってる!」
「こっちのと味が違う!」
昼食は子どもたちが作ったお茶の出がらしを使ったチャーハンに、お茶の葉のかき揚げと、お茶づくし。
お茶をおなか一杯に味わいました。
最後には振り返り・お別れ会を行いました。
「お茶づくりは簡単だと思っていたけれど、実際にやってみたら大変だった」
「普段飲んでいるお茶の価値がわかった」
などの感想を発表していました。
ということで、2泊3日の活動も終わり。
普段飲む身近なものであるお茶。
実際に自分たちの手で作業をすることでその価値を再認識したり、お茶農家さんの苦労を知ったり。
そんなねらいが子どもたちにも届いたようで、うれしく思います。
アドベンチャージュニアは1年を通して開催します!(詳しくはこちら)
次回、第3回は「森の恵み」~木こりになる~をテーマに6月24日(土)~25日(日)の1泊2日で行います。
また元気に会えるのを楽しみにしています!
みんな、またね~!!
担当:目杉