森林大国、日本。
力を合わせて1本の木を伐り倒す。木々の命と魅力を味わう。
今回は木の魅力を存分に味わう活動を行いました。
まずはみんな集まっての昼食。
今回も食事を作っていただくホールアース農場の方に野菜についての紹介をしてもらいました。
昼食を食べたら一緒に泊まる仲間とテント決め。
荷物をテントにしまったら、荷物の中から必要な道具を用意!
車に乗り込んで、人工林の森へ。
まずは森を見てみることに。
人工林と天然林の話や、木を伐る事は「良いこと?悪いこと?」と林業についての話をきき、森林についての理解を深められたでしょうか。
ヘルメットをかぶり、手袋をつけ、それぞれノコギリを準備。
まずはスタッフがチェンソーを使って木の伐り方をレクチャー。
「受け口入れます!」「はーい」仲間と声を出し合って確認していきます。
無事にスタッフが1本の檜(ひのき)を倒すと、子どもたちはその迫力に驚いている様子でした。
そしていよいよ子どもたちの番。
ノコギリを使い、みんなで協力しながら1本の木を伐っていきます。
「うまく伐れない」「交代して!」その大変さに驚いている様子。
ノコギリの刃がなかなか動きません。
どうにかノコギリを使って木を倒すための受け口・追い口を作りました。
「よいしょ、よいしょ」と力を合わせて、木にかけたロープをみんなで引っ張ります。
倒れる瞬間、木からバキバキっと音が鳴り、地面を揺らすように倒れました。
伐ったばかりの木の匂いを嗅いだり、空間が出来て陽の光が当たりことで周りの木々が、より成長できる事を感じてもらったり。
伐った木は無駄にせずに活用しようと、みんなで協力して森から運び出しました。
作業を終え、おやつにサツマイモ蒸しパンいただきました。
「作業した後のおやつ、めっちゃおいしい!」
ホールアース自然学校へ戻って荷物整理や自由時間。
夕食には富士山麓ジビエの鹿肉が入ったジビエカレーをいただきました。
夕食後には伐った木を使ってアロマオイルを作りました。
オイルづくりに使うのは葉っぱの部分。
みんなで伐ってきた檜(ひのき)の枝から葉をとって蒸留器の中に詰めていきます。
たっぷりと詰めたら水を入れ弱火で熱します。
しばらくすると蒸留器からゆっくりと一滴ずつオイルが出てきました。
その後、お風呂や夜の生き物探しへ行き、就寝。
2日目、まずは動物のお世話。
ニワトリや山羊のチャイ、それに看板犬のサトの世話を分担して行いました。
動物のお世話を終えると、今度はみんなの朝食。
荷物整理や、テントの掃除を行って、お土産づくりをしました。
1つ目は、アロマオイル。
昨晩子どもたちが寝た後も蒸留を続け、たっぷりとアロマオイルが出来ていました。
子どもたちに匂いを嗅いでもらうと、反応はひとそれぞれ。
思ったよりも濃い匂いだったのか、びっくりしている子もいました。
スプレーボトルへ小分けにしました。
これで初めてみんなで伐った木の香りをお家でも楽しめますね。
2つ目は木のアクセサリー。
檜(ひのき)の丸太を割ったカケラから好きなものを選んでアクセサリーを作ります。
紙やすりで丁寧に表面を磨いていくと、次第にザラザラからツルツルとした触り心地に。
「触ってみて!すごいツルツルだよ」と作業していました。
最後に紐とビーズを通して完成。木のぬくもりを感じられる思い思いの作品ができました。
お土産づくりを通して、伐った木を無駄にせずに有効活用することを体験できたかな。
そしてみんなで食べる最後の食事(昼食)。
「おいしい、おかわり!」と何度もお代わりする子も。
最後はふりかえり。
自分にとってどんな2日間だったかを話してもらいました。
「木を初めて伐ったけど、複雑な気持ちになった」
「木を倒した時の音がすごかった!」
楽しかった想いを話してくれる子もいれば、中にはSDGsと絡めて話す子も。
ということで今回の活動は終わりとなりました。
みんな、またね~!
アドベンチャージュニアは1年を通して開催します!(詳しくはこちら)
次回、第4回は「緑豊かな高原」~サイクリングと酪農~をテーマに9月16日(土)~18日(月・祝)の2泊3日で行います。
担当:目杉