【実施報告】第4回アドベンチャージュニア「緑豊かな高原」

富士山麓に広がる、朝霧高原。
青々とした牧草地帯でのんびりを草をはむ、乳牛たち。
清々しい風景に、なんだか心も解放されます。

今回はそんな朝霧高原をマウンテンバイクに乗って走り抜け、牧場で牛たちのお世話をするなどの活動を行いました。

まずはみんな集まって昼食。

今回も食事を作っていただくホールアース農場の方に野菜についての紹介をしてもらいました。

昼食を食べたらテント立て。

テントの立て方を教わり、仲間とともに協力して立てました。

テントを立て終えると、自由選択プログラム。
9月に入り、涼しくなってくるかと思いきや、
今年はまだまだ残暑が厳しいため、
敷地内の富士山の湧水流れる川で水遊びをすることに。

水のきれいさと、水の冷たさに驚きながらも、
水を掛け合ったり、カヌーを漕いでみたり、ターザンロープを使って飛び込みしてみたり。
河原を流れる小川でサワガニを探したり。

1時間遊んで身体が冷えたら、あたたかいミルクティーでほっこり。

夕方には、動物のお世話。

全員でニワトリ、ヤギ、犬のお世話をしました。

夕食のメインはピーマンの肉詰め。

「このピーマン苦くない!」と、普段はピーマン嫌いだという子もパクパク食べていました。

日が落ちて辺りが暗くなり始めたころ、夜の生き物探しへ出発。
夏にクワガタ等がたくさんいたポイントに行ってみましたが、出てきません。
季節は秋に進んでいて、出てくる生きものたちも変わってきているのでしょうか。
耳をすませば、スズムシ等の鳴き声。
生きものたちの姿を見ることは難しかったですが、敷地内を様々歩いて探検しました。

2日目、まずは動物のお世話。

この日は2手に分かれてお世話をしました。

動物のお世話を終えると、今度はみんなの朝食。
そして、高原サイクリングへ出発!

まずは自転車のフィッティングをし、練習から。

マウンテンバイクは普段の自転車とは少し違って、操作にコツがいるようでしたが、徐々に慣れてきた様子でした。

練習を終え、いざ朝霧高原をめぐるコースへ出発。

途中には両手に大きな牧場が並ぶところや、牧草を育てる広大な土地。

雄大な景色や、朝霧高原の緑豊かで清々しい様子を見ながらペダルをこいでいきました。

「疲れた~!」
「まだお昼じゃないの?」
という声も聞こえてきましたが、ちょうど正午を過ぎたあたりで、お昼を食べるポイントに到着。

持ってきたお弁当をいただきました。
「頑張った後に食べるとおいしいね~」と、笑顔で頬張っていました。

そして、アケビがあるのを発見。
スタッフに肩車してもらって高い所になっている実をとり、食べてみました。

「甘い!」
「あー、ここはちょっと苦いかも」
アケビを初めて食べる子もいたようで、興味津々でした。

お弁当を食べ終え、サイクリング再開。

まずは吊り橋を渡ります。

砂利道を越え、しばらくすると雲のかげから、少しだけ富士山の姿が見えるポイントへ。

ここで集合写真をパチリ。

なんとここからはゴールに向けて上り坂。
「うおー!」と勢いをつけて上る子もいれば、あきらめて歩いて上る子も。

坂が一段落したところで少し休憩。

その後も少し上り坂があったものの、最後まで全員が漕ぎ続け、無事にゴール。
子どもたちにとって大変だったかもしれませんが、
「マウンテンバイク楽しい!欲しくなった」という子もいたり、
「やったー、ゴール!」と達成感を感じている子もいたようでした。

サイクリングのあとは、おやつに朝霧高原の牛乳を使ったソフトクリーム。

「めっちゃおいしい!」と食べていました。

キャンプ場に戻り、動物のお世話。

朝のお世話の際と、担当を入替えて行いました。

自由時間には、川辺に行ってサワガニを探したり、小川でダム作りをして遊んだりする子や、スタッフとともに調理の手伝いをしたりして過ごしていました。

夕食前には、チーズ作りをしました。

今回作ったのは、朝霧高原の牛乳を使ったモッツァレラチーズ。

牛乳を温めて、お酢を入れてゆっくりとかき混ぜます。
「すごい!」
すると、次第に固形分(カード)と液体(ホエー)に分離していきました。

ザルで固形分をこして、お湯の中で練っていきます。

手に手袋を重ね、練っていくと徐々に水分が抜けて弾力のあるチーズに。

好みの固さになったら、モッツァレラの意味でもある”引きちぎる”工程へ。

「これくらいかな?」
親指と人差し指で輪っかを作り、チーズを押し出すようにして引きちぎりました。

これを氷水で冷やして、モッツァレラチーズの完成。
出来たチーズは夕食にカプレーゼとしていただきました。

「牛乳の甘みがあって、おいしい!」とおかわりして食べる子もいました。
また夕食には富士山麓ジビエの鹿肉を使ったジビエカレーをいただきました。

そしてこの日はみんなで過ごす最後の夜。
楽しいひと時を過ごそうと、キャンプファイヤーを行いました。

キャンプファイヤーの火は、「火起こししたい!」という子たちで起こしました。

今回は何度も参加している子も多く、スタッフが説明せずとも、子どもたち同士で話し合いながら、すぐに火を起こしていました。

火が大きくなってきたところで、キャンプファイヤースタート。
スタッフの出し物に合わせて、声を出したり、踊ったり。

最後にはお決まりのマシュマロ焼き。
「焦がしちゃった」「見てーうまく焼けたよ」と楽しそうにいただきました。

3日目。
まずは荷物整理をして、朝食をいただきました。

朝食には、前日のチーズ作りで出た液体(ホエー)を使った手作りのリコッタチーズも登場。
ホエーは栄養価が高いため、捨てずに活用。

「やさしい味だね」と食べていました。

朝食後には「こっち外すよー」と声を掛け合って、使ったテントをみんなで協力して片付けました。

そして、酪農家の手伝いに出発。

今回お世話になったのは松下牧場さん。

まずは牛さんについてのお話を伺いながら、乳しぼり。

「あったかーい!」
「たくさん出た」と興味津々な様子。

そして、手でしぼるのは大変とのことで、機械の登場。

搾乳機に親指を入れてみると、その感触に驚いていました。
実際に機械でしぼる様子を見学させていただくと、「めっちゃ速い!」と機械のすごさを実感しました。

その後は牛舎に移動し、牛さんたちのお世話。

ブラッシングをしたり、

牧草やトウモロコシ、ビールの搾りかす等が入ったエサをやったり、

フンなどのお掃除をしたり。
牧場の方に話を伺いながら体験させていただきました。

隣には、さらに機械化された牛舎がありました。

全自動のロボット搾乳機など、最新鋭の設備がある牛舎の見学をさせていただいたり、

飼料用のトウモロコシを育てている広大な畑を見学させていただきました。

またトラクターに乗って、大きな牧場内を一周。

ヤギと子牛がいるエリアへ行き、

「5日前に生まれた子牛だよ」
「かわいい!」

子牛をなでたり、ヤギにエサをやったりしました。

最後に牧場の方から「牛からミルクをもらったり、お肉をいただいているよね。乳牛として育てていた牛は高齢で乳が出なくなったら、肉牛として出荷される。悲しいけれど、みんなが生きていくには必要なこと。なので、みんなには食べ物を粗末にしないようにしてもらいたいです」という旨のメッセージをいただきました。

牧場の方に挨拶をして、牧場をあとに。
キャンプ場に戻ったら、昼食をいただきました。

そして最後にはお別れの会。
一人ひとりに”3日間を通して感じたこと”を話してもらいました。

「サイクリングは大変だったけれど、達成感があって楽しかった」

「ブラッシングや餌やり、牛舎の掃除を手伝って、牛さんたちに興味がわいた」などの話が出ました。

これで3日間の活動はおしまい。

清々しい高原で夢中になってペダルをこいで「マウンテンバイク楽しい!」という声が聞こえてきたり、
「将来、牧場で働きたい!」と酪農の大変さや、面白さを感じてもらえたようで、嬉しく思います。

アドベンチャージュニアは1年を通して開催します!(詳しくはこちら
次回、第5回は「森を守る」~残さずいただく~をテーマに10月21日(土)~22日(日)の1泊2日で行います。

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担当:目杉