【実施報告】第2回アドベンチャージュニア「木こりになる」

森林大国、日本。
私たちの暮らしには木でできたものであふれています。
机に椅子、えんぴつ、教科書の紙などなど、、
学校で使うものだけでもたくさんあります。
でも、森にある木を「誰」が「どうやって」森から伐りだして、私たちの生活まで届けてくれるのでしょう?

今回のキャンプは身近だけれど、実はよく知らない「木」とたくさん触れ合う1泊2日です。

各地から集まった仲間たちと、まずはお昼ごはん。
お家の人が持たせてくれたお弁当をしっかり食べて、これからの活動に備えます。

お昼ごはんを食べ終わったらオリエンテーション。
どんな子が参加しているのか自己紹介をしたり、キャンプのルールを確認したりと大事な時間です。

オリエンテーションが終われば、いよいよ木を伐りに森に向かいます。
ここで「木を伐ること」を教えてくれるスタッフが登場!

実際に木を伐る前に木を伐ることや「木こり」、森について考えてみます。
「木こりさんは、木を“扱うこと”を仕事にしている人。木を伐るだけじゃなく、木を“植えて”、“育て”、“伐って”、“運ぶ”ことをしているんだよ。」
さらに、森には“人工林”と“天然林”があること。どちらも大事な森だけど、“人工林”は木を伐らなくてはいけない(=人が管理する必要がある)森だということも学びました。

木を伐ることは、とても危険な作業。一歩間違えれば、大けがをしてしまいます。
しっかりヘルメットをかぶり、手袋をして、安全のための準備を万全にして、いよいよ森の奥に向かいます!

まずは、スタッフがデモンストレーションとしてチェーンソーを使って、一つずつ作業を確認しながら木(ヒノキ)を伐ってみせます。
子どもたちはチェーンソーの音にびっくり。
「すごい音!」「バイクの音みたい」

お手本の伐り方を学んだら、今度は子どもたちの出番。
みんなで力を合わせて大きなヒノキを伐り倒します。
まずは木を安全に倒すために、ノコギリを使って受け口と追い口を入れます。
「木って固い!」「ノコギリ使うのむずかしい!」
実際にノコギリを使ってみると、思ったように木が切れず、子どもたちは悪戦苦闘。

でも大丈夫!今回は一人だけの力じゃなく、みんなの力があります。
「次、交代して!」「あと少しだ!」
みんなで声をかけ合いながら、少しずつ切りすすめ、どうにか受け口と追い口を入れることができました。

受け口と追い口が入れられたら、ロープで引っぱって倒します。
木からバキバキっと音が鳴ったかと思ったら、すぐに地面を揺らす振動が起き、木が無事に倒れました!

一人では倒せなかった木も「みんなの力を合わせると伐り倒せた!」というような子どもたちの誇らしげな顔が印象的でした。

最後にはみんなで伐った、今この瞬間まで生きていた木を無駄にせず活用するため、協力して森から運び出しました。

頑張って作業をしたあとは、おやつタイム。
「めっちゃ、おいしい~!」と嬉しそう。

ホールアースに戻ったら夕食までの時間で、アロマ水作りをしました。
みんなで伐ったヒノキの葉を枝からちぎり、蒸留器の中に詰めていきます。
蒸留機にヒノキの葉を詰められたら、夜の間にセットをし、明日の朝の完成を待ちます。

そうこうしているうちに夕食の準備が整いました。
今日のご飯は鹿肉を使ったジビエカレー。
初めて鹿肉を食べる子も「おいしい!」とおかわりをたくさんしていました。

ご飯のあとは夜の生きもの探し。
ゲコゲコと鳴いているカエルや、アカハライモリを田んぼの用水路でたくさん見つけることができました!

お風呂に入ったら、盛りだくさんの1日目もこれで終わり。それぞれのテントでおやすみなさい!

2日目の朝。動物のお世話から始まりです。
鶏やヤギ、犬のサトのお世話を協力しながら分担して行いました。

動物のお世話が終われば、次はみんなの朝ごはん。

朝ごはんのあとは、2日目のメインプログラム「おみやげ作り」です。

一つ目のおみやげ、アロマ水を完成させます。
みんなが寝ている間に少しずつ蒸留器で作ったアロマ水は、大きめのビーカーの半分くらいまで溜まっていました。
まずは、ビーカーから直接匂いをかいでみます。
思ったよりも強い匂いで、びっくり。
自分たちでスプレーボトルに入れ替えて、名前シールを貼ったら完成です。

2つ目のおみやげは、木のキーホルダー。
ヒノキの丸太を割った木のかけらを、紙やすりで磨いてオリジナルのキーホルダーを作ります。
最初はザラザラとした表面も、磨けば磨くほどツルツルになります。
「こんなにツルツルにできたよ!」「私のもさわってみて!」
みんな集中して作業をして、良いさわり心地に仕上がりました。
木の表面を磨けたら、好きな色の紐とビーズを通して完成です!
世界に一つのキーホルダーができました。

おみやげ作りを通して、伐った木を無駄にしない大切さが伝わったでしょうか。
こうやって、おみやげにすることで「木を伐った体験」も思い出として、お家に持って帰ることができますね

おみやげが完成したら、お昼ごはん。
お昼はホールアースのある富士宮の名物、富士宮焼きそばです。
スタッフが外で鉄板を使って作りました。
良い匂いにそそられて、みんなたくさんおかわりをしていました。

お昼を食べたら、お別れ会。
いよいよみんなで過ごす最後の時間です。
今回のキャンプで良かったことを発表します。
「木を伐るのが大変だった。」
「立ってる木はそんなに大きく感じなかったけど、自分たちで倒してみると、すごく大きかったのが分かってびっくりした。」
「みんなと力を合わせて伐ることができた。」

木を伐ることの大変さや仲間と協力することの大切さ、伐った木も無駄にしないことなどを子どもたちの思いおもいの言葉で表現してくれました。

これで今回のキャンプはおしまい。
木にたくさんふれた2日間でした。

アドベンチャージュニアは1年を通して開催しています!(詳しくはこちら
次回、第3回は「水と親しむ」をテーマに、6月22日(土)~6月2日(日)の1泊2日で行います。

また元気にみんなと会えることを楽しみしています!
またね!!

今回のキャンプの実施概要はこちら
Instagram,X(旧Twitter),Facebookでも情報を発信しています!

担当:五條