富士五湖の中で最も深く、透明度が高い本栖湖。
朝には湖の水面が鏡の様になり、富士山を映し出す。
今回はそんな本栖湖へ遠征して2泊3日の活動を行いました。
集合して3日間を過ごす本栖湖キャンプ場へ着いたら、みんなでお弁当をいただきました。
オリエンテーションでは、キャンプのスケジュールやルールを確認したり、
「竜ヶ岳の山頂からの景色を見ながらおにぎりを食べるのが楽しみ」
「アウトドアクッキングでみんなと美味しい料理を作りたい!」
と、それぞれにどんなキャンプにしたいかの発表を交えた自己紹介をしたりしました。
オリエンテーションを終えたら、湖畔の探検へ。
水切りをして遊んだり、
生きもの探しをしたり、
富士山の噴火によって溶岩が流れ込んだことを聞いたり。
3日間過ごす本栖湖周辺のことを知ることが出来ました。
キャンプサイトへ戻ったら、夕食のご飯をみんなで炊こうと飯盒炊さんをしました。
まずは飯盒の使い方や火起こしのポイントなどを聞きました。
そしてグループに分かれて、飯盒炊さんスタート。
「3合炊くから、外ふたですり切りすればいいんだよね?」
「ナタ抑えているから、上からコンコンして」
とグループで声を掛け合いながら、取り組んでいました。
「火は上に向かって燃えているから、次に燃えるものを上に置かないとだ!」と、
何度もチャレンジしてコツをつかんだようで、火起こしに成功していました。
起こした火に飯盒をかけ、しばらくして飯盒の蓋を木の棒で抑えてみるとボコボコと水が沸騰している様子が伝わってきました。
「炊けた~!」
陽が落ちてきた頃、すべてのグループでご飯が炊けました。
富士山麓ジビエの鹿肉が入ったカレーをかけたら、ジビエカレーライスの完成。
増えすぎてしまった鹿を美味しく頂くことの大切さについての話を聞きつつ、
「めっちゃおいしい」と自分たちで作ったご飯を美味しそうに頬張っていました。
食後のお皿や飯盒は、水をなるべく汚さないホールアース流の洗い方でそれぞれ片付けました。
このころには気温が少しずつ下がり、肌寒く感じました。
みんなで焚き火を囲んで、一言ずつキャンプ1日目の出来事を振り返りました。
「薪を割るのが難しかったけれど、できるようになったら面白くてずっと割りたかった」
「湖畔で水切りをしたのが楽しかった」
その後、歯磨きや日記書きをして就寝となりました。
2日目。
朝も少し気温が低めでした。
「おはよ~」と笑顔で起きてきました。
みんな揃ったら朝食の準備。
この日の朝食は、カートンドッグを作ることに。
パンに具材をはさんだら、アルミホイルに包んで牛乳パックに入れます。
マッチで牛乳パックに火をつけます。
燃し切ったら、文字通り、温かいホットドッグの完成です。
あたたかいごはんは美味しいね。
「俺は大きいの作る!」
朝食後は竜ヶ岳トレッキングに向けて、山頂で食べるおにぎりを作りました。
出来たおにぎりをリュックサックに入れ、竜ヶ岳トレッキングへ出発。
初めはきつい登りが続きましたが、一歩一歩進んでいきました。
登っていくと少しずつ視界が開け、本栖湖が見えてきました。
「わー、上から見ると色がきれい!」
「双眼鏡で見たら、対岸のキャンプ場も見えるよ」
「だいぶ登ってきたね!」
さらに登っていくと、木の高さが徐々に低くなってみんなの背丈ほどとなりました。
すると、目の前にはどかんと大きな富士山を眺めることが出来ました。
眺めの良い場所にある東屋で休憩。
東屋の近くには石仏があります。
竜ヶ岳に伝わる竜の伝説を聞き、石仏に手を合わせている子もいました。
ここからは笹に覆われた道をくねくねと登っていきます。
「まだ着かないの?」との声も聞こえてきましたが、
登山道から常に見える富士の雄姿に励まされながら、歩を進めていきました。
ちょうどお昼ごろに山頂に到着!
「やったー」
「景色きれい!」
と達成感を味わっているようでした。
「いただきます」
「山頂で食べるご飯サイコー!」
ザックを降ろして、持ってきたおにぎりなどを頂きました。
おにぎりを食べた後はしばらくゆっくりと過ごしました。
最後にみんなで記念撮影をして、下山となりました。
みんなでしりとりをしたり、生えているキノコを観察したりしながら、2時間程で本栖湖畔へ下りました。
「長くて疲れたー」
と言いつつも、キャンプサイトでの自由時間には木登りなどで遊んでいました。
夕方には近隣の入浴施設へ行き、汗を流しました。
「トレッキング後の温泉はいいね」
キャンプサイトに戻ったら、みんなで夕食の準備。
「昨日より火起こし上手くなったかも!」
「ナスはこうやって切ればよいかな?」
調理と火起こしの担当に分かれて準備しました。
この日の夕食は、ダッチオーブンを使ったローストチキン。
ダッチオーブンの蓋の上にも炭を置いて、全方向から火を通していきます。
しばらくするとおいしそうな香りがしてきたので、蓋を開けてみることに。
「3・2・1 オープン」「おぉー!」
鶏肉とホールアース農場の野菜をたっぷりと入れたローストチキンが出来上がり!
「めっちゃおいしい!」
豪快に手で骨付きの肉にかぶりついている子も。
トレッキングでお腹が空き、みんなで協力して作ったご飯に舌鼓を打ちながら、お腹いっぱいにいただきました。
片付けを終えたら、焚き火を囲んでマシュマロ焼き。
「おいしそうに焼けたよ」
夕食でお腹がいっぱいかと思いましたが、しっかりとマシュマロも食べていました。
3日目。
起床したら荷物整理やテントの掃除をしました。
その後、朝食にホットサンドを作りました。
食パンにトマトやチーズなどの具材をのせ、ホットサンドメーカーではさんだら火にかけます。
両面がこんがりと焼けるまでしばらく待って、あつあつのホットサンドの完成。
「ホットサンド、家でも作ってみたい!」
と美味しそうに食べていました。
朝食後はテントの片づけをしました。
「そっち持って!」「行くよー」
片付け方を聞き、グループに分かれて協力して行いました。
テントの他にもテーブルやイスなどの資材も車に積み込んで、キャンプ場をあとにしました。
車で本栖湖の対岸へ。
この場所からは平成16年に発行が開始された千円札に描かれている“逆さ富士”を見られるポイントがあります。
「昨日登った竜ヶ岳も見えるね!」
風のため水面が鏡のようにならず、逆さ富士とはなりませんでしたが、富士山と本栖湖の景色を楽しめました。
車でホールアース自然学校へ。
「片付けは次に使うための準備でもあるよ。次も気持ちよく使えるようにしよう」と、
キャンプ用具の片づけとして、それぞれにホットサンドメーカーを洗いました。
片付けを終えたら、みんなで食べる最後のごはん。
おかわりもたくさんしていました。
その後の自由時間にはホールアースの動物たちとふれあったり、
おにごっこをしたりして最後まで楽しんでいる様子でした。
最後にお別れ会をしました。
一人ひとり“どんな3日間だったか”を話しました。
「竜ヶ岳トレッキングは大変だったけれど、下山後の温泉が気持ちよかった」
「いろいろなご飯を作ることが出来て、おいしかった&楽しかった」
これで3日間の活動はおしまい。
いつものホールアース内でのキャンプとは違い、本栖湖へ遠征し、本栖湖ならではの景色やダイナミックさなどを感じてもらえたでしょうか。
飯盒やダッチオーブンを使ったアウトドアクッキング、スタッフ自身も好きなトレッキングをして山頂でのごはんや景色を楽しむことなど、秋晴れの中、みんなと活動出来てとても楽しかったです。
次回、第6回は「余すところなく頂く」をテーマに11月16日(土)~17日(日)の1泊2日で行います。
アドベンチャージュニアは1年を通して開催しています!(詳しくはこちら)
今回のキャンプの実施概要はこちら
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担当:目杉