【実施報告】第3回アドベンチャージュニア「水のゆくえ」

水が豊かな富士山麓。
水の恵みを全身で体感しよう。
ということで、梅雨の中休みとなった6月21日~22日に1泊2日の活動を行いました。

まずは、それぞれが持参したお弁当をいただきながら、仲間づくり。

また今回のキャンプ中に食事を作っていただく、ホールアース農場の方から挨拶をいただきました。

オリエンテーションでは、キャンプのスケジュールやルールを確認したり、

「魚のつかみ取りで大きな魚をとりたい!」などと、それぞれにどんな2日間にしたいかを発表しました。

テントに荷物を入れ、準備をしたら、魚のつかみ取りへ。

ホールアースもある富士宮市の北側にある、猪之頭地区。
猪之頭地区は、富士山からの湧き水の恵みがたくさんあり、湧き水を利用したニジマスの養殖が盛んです。
そんな話を聞いて、杵塚養鱒さんで魚のつかみ取りスタート。

「水つめたい!」「どこにいるの?」と、はじめはニジマスの姿すらわからない様子。

「いた!」と見つけられたり、「あー逃げちゃった」という子も。

最後には「つかまえられたー!」と笑顔でした。

つかみ取りを終えると、スタッフの方にワタを取る等の下ごしらえをしていただき、炭火で焼いていただきました。

焼けた魚は早速いただきました。

「ふわふわで美味しい!」

「骨以外きれいに食べたよ」

魚のつかみ取りを終えたら、「川の始まりを見に行こう」と猪之頭地区にある陣馬の滝へ。

「水が出てる!」
一番大きな滝のわきを見てみると、岩のあいだから、ポコポコと水がしみ出している様子を見ることが出来ました。

湧き出たばかりの水にふれてみたり、水切りで遊んだり。

また、スタッフから「富士山に降った雨などが溶岩の間にしみ込んで、ここから出てきている」といった話を聞きました。

川の始まりを見に行ったあとは、温泉施設に移動。
実は、この温泉も富士山の湧き水を使用したもの。
スタッフから「富士山の湧き水にはバナジウムが含まれていて、肌がつるつるになるよ」との話を聞きながら、汗を流しました。

ホールアースに戻って片付けをしたら、夕食の時間。

メニューは定番の富士山麓ジビエの鹿肉を使ったカレー!
富士山麓で増えてしまった鹿。
いただいた鹿を無駄にすること無くいただく意味をスタッフから聞きながら、頂きました。

食べ終わるころになると、遠くからハッピーバースデートゥーユー♪との歌声とともに、ろうそくが灯されたデザートを持ったスタッフが登場。
今回のキャンプ期間の近くに誕生日を迎える子がいたため、サプライズでお祝いしました。
誕生日を迎える子に「〇歳の抱負」を聞き、みんなでお祝いしました。

デザートはスタッフ特製のブルーベリーヨーグルトムース。
「おいしい!」と評判でした。
「次回のキャンプはボクの誕生日のお祝いもあるかな?!」とわくわくとしている子も。

食べ終わったら、それぞれに水をなるべく汚さないようにホールアース流の洗い方で食器を片づけました。

片付けを終えたら、夜の生き物探しへ。

「見て!イモリつかまえた」
アカハライモリや、カエル、バッタなどを見つけることが出来ました。
前回に比べてみると、夏っぽい生き物たちが増えてきていました。

最後に歯磨きや日記を書いて、おやすみなさい。
寝袋をつかって、仲間とともにテントで就寝しました。

2日目。
「おはよう!」
声をかけると続々と子ども達が集まってきました。

しっかりと寝られた子、初めてのテント&寝袋でうまく寝られなかった子など、様々だったようです。

まずは、動物のお世話をしました。
ニワトリとヤギのお世話、犬のお世話の2チームに分かれて取り組みました。

犬のお世話では、リードを交代しながら持ってお散歩をしたり、餌をやったりしました。

動物のお世話を終えたら、今度はみんなの朝ごはん。

オープンサンドや、ホールアース農場の野菜がたっぷり入ったスープ等を頂きました。

食器の片づけをそれぞれ済ませたら、荷物整理&テントの掃除。
テントで一緒だった仲間と協力しながら、マットを片づけたり、ほうきで掃いたりしました。

荷物整理&テントの掃除を終えたら、火山洞くつの探検へ出発。

ヘルメットや、手袋・ライトを装着して、いざ洞内へ。

「ひんやりしてる!」
初めて溶岩でできた洞窟に入った子もいたようです。

全員が入洞して、洞窟の奥に進んでいくと、大きなホールが広がっていました。

「何も見えない」
洞くつの本来の明るさを体験しようと、ライトを消してみると、本当に真っ暗。

また、耳をすませてみると、洞内ではポツン、ポツンと水がしたたり落ちる音が聞こえてきました。
そう、この水は「川の始まりを見に行こう」でも見た、富士山の水。
溶岩のあいだから富士山に降った雨がしみ出していました。
「そうか、この先に昨日見た滝があるのかな?」

ホールアースに戻ったら、お昼ご飯。

メニューは鹿肉をたっぷり使ったミートソーススパゲティ。

みんなで食べる最後のご飯、何度もおかわりをしている子もいました。

食事の片づけを済ませて、最後にお別れの会をしました。

「魚のつかみ取りでヌルヌルしていて捕まえるのが難しかったけれど、最後にはつかめた。食べたらとても美味しくてうれしかった。」

「『川の始まりを見に行こう』や『火山洞くつの探検』をやって、実際に水が出てくる様子を見られて面白かった」
と、それぞれにどんな2日間だったか感想を言い合いました。

これで今回のキャンプはおしまい。

乾いた喉を潤し、体を洗い、作物を育てるといったように、毎日当たり前のように使っている水。
そんな、かけがえのない水の恵みを全身で体感してくれたようで嬉しく思います。

アドベンチャージュニアは1年を通して開催しています!(詳しくはこちら
次回第4回は「緑輝く高原」をテーマに、9月13日(土)~9月15日(月祝)の2泊3日で行います。

またみんなと会えるのを楽しみにしています!
またねー!

今回のキャンプの実施概要はこちら
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担当:目杉