Whole Earth Essenceは、富士山麓の自然の中で年間を通して自然との暮らしや遊びを楽しみながら、生きるために大切なことを見つめなおす、大人のための宿泊型プログラムです。
7月のテーマは、「大人の夏休み」。
富士山の夏の自然と、旬の食をゆったりと楽しむ二日間となりました。
◆ 1日目:宝永火口と宝永山へ!
富士山の中腹にある「宝永火口」とその縁にある「宝永山」への登山に挑戦!
出発地点の富士宮口五合目(標高2,400m)に到着すると、涼しい~!
標高が100m上がると気温は約0.6℃下がるそうで、下界との気温差は10℃ほどあります。
登山道を少しずつ登っていくと、富士宮の街や駿河湾、伊豆半島が見えてきました!
ここは雲の上の世界。不思議と気持ちまで晴れやかになります。


風雪に耐えた木々は枝ぶりが独特で、「前ならえしてるみたい!」「上の方の木は全部枝が垂れてる!」と、参加者の会話も自然に弾みます。
そんなふうに自然を見て感じて話し合うのって、いい時間ですね。

ついに、宝永火口に到着!!
この火口は、1707年の「宝永噴火」でできたもので、富士山の歴史の中でも最大級の噴火のひとつだったといわれています。この噴火での火山灰は、遠く離れた江戸の町にも降り続き、厚さで数㎝も積もったそうです。

あたり一面に広がる赤褐色の火山れきは、まるで火星に来たみたいです。
溶岩をよく見てみると、色んな色があり、軽いもの、重たいもの、振るとカラカラ音がするものなど、溶岩の違いも楽しみました。


火口から砂礫の坂を登って、宝永山山頂を目指します。
足がズルズルと沈んでなかなか進まない…!
でも、がんばって登って…

宝永山、山頂到着!!(標高2,700m)
眼下に広がる雲を見ながら稜線を歩いていると、天空を歩いているような気分になります。
頑張って登った甲斐がありましたね!


山頂付近で景色を楽しみながら、あなご特製・レモンカップケーキをぱくり。
レモンの爽やかな酸味と甘さが身体に染みわたります。
やっぱり山で食べる甘いものって、格別ですね。
◆ 夕方の富士山は、しん… と静か
下山は砂礫を滑りながら降りるので、あっという間です。
夕方になると登山者の姿もまばらになり、私たちだけが残されたような静けさが昼間とは別の顔を見せてくれました。
下山後は、その場で淹れたホットコーヒーと手作りチーズケーキでおやつタイム♪
ほっとひと息つきながら、西日に照らされた雲の美しい景色を満喫しました。




◆ 夜ごはんは、富士山の恵みをいただきます!
夜はホールアース自然学校で宿泊になります。
夕食は、ホールアースの農場で採れた野菜と、富士山麓で獲れた鹿肉など、地元・富士宮や静岡県産の食材を使い、素材の味を活かしたシンプルな味付けのお料理にしました。
〈夕食メニュー〉
• 鹿カツ
• ロースト鹿
• 枝豆の塩ゆで
• ナスの揚げ浸し
• 自家製きゅうりのぬか漬け
• 静岡県産ごはん
さらに、大人のプログラムならでは、懇親会にはおつまみも♪
〈おつまみ〉
• 大浦ごぼうの甘辛揚げ
• ピーマンのおかか炒め
• きゅうりのぬか漬け
• 夏野菜たっぷりのサラダ
富士山の恵みをいただきながら、「仕事のこと」「地域のこと」「最近ハマってること」など、話題は尽きず、美味しいごはんとおしゃべりで、心もお腹も満たされていきました。
◆ 2日目:焚火の朝ごはんとテントサウナ体験
朝は「コケコッコー!」というニワトリの声で目覚めます。
動物たちのお世話をお手伝いしたあとは、焚火でホットサンド作り。
〈朝食メニュー〉
• ロースト鹿と野菜たっぷりのホットサンド
• トウモロコシの冷製スープ
• 朝採れブルーベリーとヨーグルト
ホットコーヒーと一緒に、
朝もゆったりと、贅沢な時間を過ごしました。


◆ 大自然で“ととのう” テントサウナ
本日のメインは、テントサウナ!
ホールアース自然学校のすぐ近くを流れる芝川のそばにサウナテントを設置。
里山の間伐材で火を起こし、富士山の溶岩を熱して、体をじんわり温めます。
しっかり汗をかいたら、芝川でクールダウン!これが、めちゃくちゃ気持ちいい!!
スイカをおやつに、セミの声や川の音を聞きながら木陰でうとうと…。
自然の中で過ごすお昼寝って、本当に最高の癒しです。


◆ ランチは富士山麓で育ったニジマスの親子丼!
お昼ごはんは、富士山の清流で育ったニジマスを使った“親子丼”。
マスはクセがなく、脂ものっていてとろける美味しさ。
イクラは鮭のものより小粒で、プチンと弾力のある食感が絶妙です。
〈昼食メニュー〉
• ニジマスの親子丼
• 甘長とうがらしとナスとオクラの煮浸し
• 玉ねぎとわかめのお味噌汁

◆ ふりかえり:自然と向き合って気づいたこと
ふりかえりの時間では、こんな感想をいただきました。
• 登っている人の小ささに富士山のスケールの大きさに圧倒された
• 一歩一歩の積み重ねの大切さを感じた
• たくさん活動したのに、心も身体も軽くなった
• 生き物たちの世界に“お邪魔している”という感覚を持った
遊んで、味わって、語って、笑って。
大人の夏休みは、五感をひらいて自然とつながる2日間になりました。
また、自然の中で一緒に遊びましょう!
あなたも、富士山の自然を満喫しに来てみませんか?
◆今回のプログラムの概要はこちら
投稿:堺