【実施報告】里山のようちえん10月「きこり体験とパン作り」

富士山の山頂にはうっすらと白い雪がつもり、富士山麓の秋も深まってきました。

今回の里山のようちえんのテーマは「きこり体験とパン作り」
みんなで協力して、1本の木を倒すことで、生きている木の香りや重み、瑞々しさを感じてもらいます。
さらに、同じ森から伐り出した木を使って、パズルを作ったり、パンを焼いたり、「木の恵み」も感じてもらう2日間です。

まずは森に行く前に、木こり道具の紹介。
“よき”や“くさび”等、普段はあまり見ることがない道具がたくさん出てきます。木を伐るには、色んな道具が必要なんですね。

ホールアースから車を走らせること約30分。ホールアースが管理している人工林にやってきました。スギやヒノキが立ち並ぶ林。子どもたちはつなぎを着て、準備万端です!

まずは、スタッフがチェーンソーで木を伐る様子を見学してもらいました。森の中にチェーンソーの音が響き渡ります。

どすん!と音を立てて倒れたヒノキ。
木は倒して終わりではありません。枝をはらって、運びやすいように整えていきます。のこぎりでみんなでギコギコ。

お次はいよいよみんなで1本の木を倒します!のこぎりを使って、交代で切っていきます。

切り口を入れたら、みんなで引っ張っていきます!
せーの、よいしょ!
せーの、よいしょ!
と、タイミングを合わせて引っ張ります。
最初は数人では倒れなかったので、途中で増員!お父さんパワーも加わって、無事に倒すことができました!

自分たちで伐り倒した木は、後で一部持ち帰り、お風呂に浮かべてヒノキ風呂にしたり、アロマウォーターの材料にします。

森から帰ってきて、晩ごはんを食べ、お風呂に入った後はアロマウォーターづくり!
理科の実験のような道具で、ゆっくりのヒノキの香りが閉じ込められたアロマウォーターをつくっていきます。
できあがるまでは数時間かかるので、夜に道具をセットしたら、完成するのはみんなが寝静まっているころ。
さて、どのくらいたまるかな?

翌日、朝起きたらしっかりとたまっていました!ボトルに分けて、各家族おみやげにお持ち帰りです♪

朝ごはんを食べたら、パン作り!

生地の材料を袋に入れてこねこね!手が汚れずに作れちゃいます。

パン生地を寝かせている間に、木の輪切りでパズル作りもやりました。
輪切りに好きな絵を描いて、木づちで思いっきり叩き割ります!どんなピースになるのかは、割ってからのお楽しみ♪

お次はパンを焼くための火起こしです!
この薪も、みんなが木こり体験をしたのと同じ森から伐り出した木を使っています。
木は1年ほど乾かして、乾燥させてから使っています。

じっくり、ゆっくり焼いていくのがポイントです!
早く食べたいからといって、生地を直接火につけてしまうと、外は焦げて中は生焼けになってしまいます。辛抱強く、じっくり焼いていきます。

焼けたらアツアツをがぶり!焼きたてのパンはたまらないですね~
シチューも一緒に食べて、お腹いっぱいになりました。

森に入り、木を倒し、そして木を使う。

香りに癒されたり、おもちゃにして楽しんだり、火を起こして温まったり、パンを焼いたり。
自然の力、木の力はすごいですね!

身の回りにある木は全部、どこかの森で何十年も生きていた木です。
当たり前だけど、忘れてしまうこと。
子どもたちもいつか、暮らしの中で木でできたものを見た時に、森に生きていた木々たちのことを思い出してくれると嬉しいです。

次回、12月の回は「にわとりの屠畜とみそ作り」をテーマに12月6日(土)~12月7日(日)の1泊2日で行います。
※ホールアースで実施するにわとりの屠畜は今回で最後となります。

里山のようちえんは偶数月に開催しています!(詳しくはこちら
今回のキャンプの実施概要はこちら

Instagram,X(旧Twitter),Facebookでも情報を発信しています!

担当:小野