冬といえば雪!
今回は、ホールアースを飛び出して長野県富士見町でスノーキャンプを開催しました。
スキーや入笠山トレッキング、星空観察やアイスクリームづくりなど、冬の自然をめいっぱい楽しむ4日間。
さらに、スキーでは全日本スキー連盟(SAJ)公認スキーバッジテストにも挑戦!どんなキャンプになるのでしょうか?
キャンプ初日。
特急ふじかわ号に乗って、甲府駅へ。
はじめは少し緊張した様子の子どもたちでしたが、向かい合わせの席でおしゃべりをしたり、トランプやウノをするうちに楽しい雰囲気が広がってきました。
(今回はいつものキャンプと違ってトランプ・ウノを持ってきてもOKなのです!)
甲府駅からはバスに乗りかえ、メインフィールドの富士見パノラマリゾートへ。
スキー場に到着したらまずはオリエンテーション。
いつものキャンプと同じように名札を作って自己紹介。
どんな4日間にしたいかなどをお互いに発表しました。
初日はゴンドラに乗って入笠山(にゅうかさやま)トレッキングへGO!
どうやら今年は雪がしっかり積もっているらしい。
ゴンドラは標高1780mまで一気に700m上ります。高度感とともに広がる視界にゴンドラ内の雰囲気も盛り上がります。
ゴンドラからは遠くに富士山も望むことが出来ました。
ゴンドラを降りるとマイナス3℃の銀世界。サラサラの雪がたまりません!
しっかりと積もった雪のなか、足首まで雪に埋まりながら入笠山トレッキングのスタートです。
展望台に着くと目の前にドーンと八ヶ岳が!
来年の抱負や叶えたいことを思い思いに叫びました。
「お金持ちになりた~い!」の声も聞こえました。
少し広い所でスノーキャンプではじめての雪合戦。
ウズウズしていたのか、子どもたちのパワーが炸裂!
「サラサラの雪って雪玉になりにくいね」とたっぷりの雪を感じながら、雪玉をどんどん作っていきます。
ひとしきり投げ合ったら、入笠湿原へ。
ダッシュしたり雪にダイブしたりしながら進んでいきます。
途中には小動物の足あとが、雪に残っている所も見ることが出来ました。
窪地の湿原に着くと360°の雪景色。
みんなでミニゲームをしたら、一息ついてブレイクタイム。あったかい飲み物で笑顔があふれます。
山麓に戻ったら雪遊びタイム。
ソリ遊び、雪人形づくり、雪合戦など、思い思いに取り組んでいました。
ソリは3人乗りや、腹ばい乗りにチャレンジする子も!
思いっきり雪遊びをした後は、お世話になる川崎市八ヶ岳少年自然の家へ。
職員さんから施設の使い方やルールを聞きます。
夕ごはんを食べたら、
トランプをしたりナイトハイクに行ったりと、自由時間を過ごしました。
初日のラストはミーティング。
明日からスキーの話をしたら、みんなで輪になって名前や好きなことを順番に記憶していきながらお互いのことを知る機会を作りました。
後の順番になるほど憶えることが多くなっていき「え~~と、なんだっけ?」
でも、ヒントを出しあいながら楽しそうでした。名前はばっちり憶えられたかな?
キャンプ2日目。
まずは朝ごはん。
今回のキャンプでは、初心者1チームと経験者2チームの計3チームに分かれてレッスンを受けます。
3チームともパノラマスノーアカデミーのインストラクターに教えてもらいます。
初心者チームには、ホールアースのスタッフであり、スキースクールのインストラクターでもあるたいやき(目杉)が担当しました。
スキー場へ着くと、用具を受け取っていざ準備。
スキーブーツを履くのも歩くのも、初めての人はもちろん、久しぶりの人も一苦労な様子。
よいしょよいしょと外に出たら、オリジナル体操でしっかり準備運動をし、いよいよレッスンスタートです。
どのチームも、まずは雪とスキー板に慣れるため、ゲレンデの下でハの字で止まる練習です。
これをマスターすれば、自分で止まったり、スピードをコントロールしたりでき、安全にスキーを楽しめます。
「スキー板の先っぽでおまんじゅうを挟んで、それをつぶさないようにね!」とコツを教わります。
初めてスキーをする子たちは、いささか緊張の面持ち。
経験者の子たちも久しぶりのスキー。
みんな真剣にインストラクターの話を聞いています。
初心者チームは片足からスキー板に慣れていき、ハの字でしっかり止まれるよう練習します。
だんだん滑れるようになって緊張も少しほぐれた様子。
「あぁ、お腹すいた~!」
たくさん滑って、みんなお腹がペコペコ。
お昼ごはんの牛丼を食べてエネルギーチャージ!
ごはんの後はしばしの自由時間。
今日も雪合戦をして、元気いっぱいで午後のスキーレッスンへ。
経験者チームは、さっそくリフトに乗ってゲレンデの上に向かいます。
何回か滑ったところで、「スピードを調整しながらまっすぐ滑る」の次のステップ、ターンの練習です。
インストラクターを先頭に一列で前の人が滑ったルートをなぞるように滑ってスピードのコントロールをします。
ターンにも慣れてきたら、一人ずつ滑っていき前の人の後ろに整列する練習もして、どんどんレベルを上げていきます。
「ターンも滑るスピードも早くなって前より楽しい!」と嬉しそう。
一方の初心者チーム。
いよいよリフトに乗って出発ですが、まずは乗り方と降り方の説明を聞きます。
ゲレンデの上まで来てみると八ヶ岳の山々が!
景色に感動するのも束の間。目線を下におろすと急な斜面が広がっています。
みんなの表情に緊張感が広がっているような。
午前中に練習したハの字を思い出しながらゆっくり滑れば大丈夫、とアドバイスをもらいながら滑りはじめます。
ゆっくりとはいえ、ゲレンデの下とは傾斜が全然違います。
バランスを崩してあっちでスッテン、こっちでスッテン。
「転んだ数だけ上手になる」と励まされながら、ゆっくり滑っていき、なんとかゲレンデの下まで降りることができました。
再びリフトに乗ってもう一度挑戦です。
1回目は何度も転んだ斜面も、2回目はほとんど転ばずに降りていました!
「最初は転んで、びくびくしながら滑っていたけど、滑れるようになったら気持ちよくて最高だった!」
「だんだん滑れるようになって達成感があった」
と、感触をつかめてきた様子。
そうこうしているうちに今日のレッスンは終了の時間に。
最初は不安そうだった子も笑顔が増えてきたような。
「もう少し滑りた~い」そんな声も聞こえる中、1日目のスキーレッスンは終了。
自然の家に着いたら夕ごはん。
一日中スキーをしたので、みんなお腹ペコペコな様子。
今日のレッスンやお互いのことについて話しながら和気あいあいと過ごします。
食後の自由時間は、トランプやウノ以外にもジェスチャーゲームで盛り上がっていました!
2日目の夜は星空観察。
天体望遠鏡のある建物で、施設の方に冬の星座や北極星の見つけ方を教えてもらいます。
屋根が開くと、そこには満天の星空!
「さむ~~い!」「きれい!」「北極星はどこ?」と賑やかに。
さらに天体望遠鏡で観察すると、木星の模様や白く輝くオリオン座のリゲルが。
「見えた~!」の歓声も聞こえました。
キャンプ3日目。
夜のうちに雪が降ったようで、ゲレンデには新雪が。
スキー2日目になると、ブーツを履くのもあっという間。
みんな楽しく頑張るぞー!
今日は全日本スキー連盟公認スキーバッジテストもあります。
子どもたちは緊張がありつつも楽しみにしている様子。
経験者チームも初心者チームも、昨日よりもスムーズに滑れるようになっています。
子どもたちの上達の速さってすごい!スタッフはびっくりでした(笑)
しっかり滑って、しっかり食べて、休憩時間は雪合戦と元気いっぱいな様子。
午後のレッスンでもたくさん滑り、レベルアップしていきました。
初心者チームはこの頃になるとターンができるようになりました。
あっという間にスキーレッスン終了の時間に。
「昨日よりも気持ち良く滑れた!」「楽しかった~」「もっと滑りたい~」といろいろな感想が聞こえてきました。
夕ごはん後、バッジテストの結果発表。
初心者チームはたいやきから、経験者チームは担当インストラクターからの動画で結果と講評が伝えられ、2日間のスキーの上達を振り返りました。
難しい級もあって全員合格とはいきませんでしたが、インストラクターから一人ずつ、上達したところ、良かったところ、次のステップへのアドバイスが伝えらえました。
そして「はじめは上手くいかなかったけど、どんどん滑れるようになった」「もっと上の級に挑戦したい」「次は合格したい」など、それぞれの想いを言い合いました。
結果発表の後は「お楽しみ会」。
リズムに合わせて手を合わせたり、バナナの妖精と一緒に踊ったり、みんなで過ごす最後の夜を楽しみました。
キャンプ最終日。
まずは4日間お世話になった部屋の片づけと掃除をします。
自分が使ったもの、みんなで使った場所などをチームワークで綺麗さっぱりに!
自分の荷物をまとめて、少年自然の家を出発。アイスクリーム作りをする八ヶ岳自然文化園に向かいます。
晴れ渡る八ヶ岳自然文化園にはうっすら雪が積もっていて、園内の池が凍っていました!
と~っても寒い中でも子どもたちは元気いっぱいな様子。
そんな中でアイスクリームを作っちゃおう!
3チームに分かれて作ることに。
材料を容器に入れ、この容器を雪と塩が入った袋に入れて準備完了。あとはしっかりと混ぜるだけ!
ラグビーのようにパス回しをするチーム、斜面をゴロゴロ転がすチーム、力いっぱい投げるチームと、チームの個性が出てますね。
ワイワイしながら20分。アイスクリームはできているでしょうか?
ドキドキしながらボトルをあけてみると…
「アイスできてる!」と歓声が!
お皿にとりわけて、いよいよ、いただきます。
…と、その前に。なんとこの期間に誕生日を迎えた仲間が。
みんなでハッピーバースデーを歌ってお祝いして、いただきます!
「お店のアイスよりもおいしい!」「おかわり!」
あっという間にペロリ!
キャンプの最後には“この4日間で感じたこと”を振り返りました。
「初めてスキーをしてすごく楽しかった」
「またスキーやりたい!」
「みんなと仲良くなれた」
などなど、それぞれの感想を発表し合いました。
帰りのバスでも電車でも賑やかな雰囲気が続く中、みんな笑顔で帰っていきました。
気持ちの良いお天気と雪の世界で過ごした長野での4日間。
仲間と一緒に取り組んだスキー、入笠山トレッキング、星空観察、アイスクリーム作り等、スノーキャンプならではのチャレンジや体験がひとりひとりの世界が広がるきっかけになれば幸いです。
今回のキャンプの実施概要はこちら
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担当:作田