”お茶農家さんの“日常”を体感し、手間をかけたお茶作りをしよう”
ホールアース自然学校を飛び出して、お隣の静岡市にある志田島園さんにて日帰りの活動を行いました。
手摘みしたお茶を機械に入れ製品化するためには、50kgを超える収穫が必要とのことで、
キャンプの子たちだけでは到底間に合いません。
そのため、ホールアースや志田島園さんでつながりのある方など、およそ80名近くの方々とともにお茶の手摘みを行いました。
各地からホールアース自然学校・静岡駅に集合し、バスで志田島園へ。
到着したら、縁側でオリエンテーション。

園主の佐藤さんに挨拶したり、今回一緒にお茶摘みをする方々の紹介を受けたり。
またキャンプのスケジュールや、みんなの自己紹介をしました。

「お茶摘みしたこと無いので、楽しみたい」
「自分で作ったお茶を飲むのが楽しみ!」
と、それぞれがどんな1日にしたいかを言い合いました。
オリエンテーションを終え、いざお茶畑へ。

志田島園さんが山を切り開き、代々受け継いでいるお茶畑には太陽に輝く新芽をつけたお茶が輝いています。

”一芯二葉”という摘み方で、早速お茶摘み開始。
初めのうちは「どれが一芯二葉?」と慣れない様子。

もくもくとお茶を摘む子、

キャンプ仲間とお話をしながら摘む子、

疲れたのか、お茶畑が一望できるテラスで休憩する子などそれぞれ。

お昼までの2時間強、お茶摘みをしました。

昨年度はお茶摘みに時間がかかりましたが、今回は午前中に30kg以上を収穫することができました。

志田島園さんの縁側でお昼ご飯。

この日のメニューは、富士宮やきそばと豚汁。
「作業した後のご飯は最高!」
と何度もおかわりしている子もいました。

お昼休憩をはさみ、お茶工場の見学へ。

工場に入るとまずは、先ほど摘んだ茶葉が、風の出る大きなコンテナに入っていました。

そして茶葉はベルトコンベアで運ばれ、蒸されたり、揉まれたり。
続いて、手もみ茶づくりをしました。
今回作るのは、釜炒り茶。

日本茶インストラクターの資格をもつ、ジョージから改めてお茶の作り方を聞きます。

午前中にみんなで摘んだ茶葉を熱したフライパンに入れて炒っていく、殺青(さっせい)。

かさが大きかった茶葉が段々とかさが減り、お茶の良い香りが漂ってきます。

殺青が終わったら、茶葉をフライパンから降ろし、上から茶葉に圧力をかけて揉む、揉捻(じゅうねん)。
揉んでいくと、炒って乾燥していたように見えた茶葉の奥から水分が出て来て、しっとりとしてきます。

「べたべたしてきた!」

もっと水分が出てきたら、またフライパンに入れて炒っていきます。
さらに茶葉のかさが減り、徐々に良く見る「お茶葉」の形になってきました。

焙煎したら、揉捻して…と、これを何度も繰り返していきます。
「疲れたから代わって!」
「いいよー」と声をかけながら取り組んでいました。


1時間ほどで完成!

早速作ったお茶を飲んでみました。

「茶葉が広がっていく!」

「一煎目よりも二煎目の方が、まろやかだね」

「ぼくは三煎目が好き」

と手間をかけて、みんなで作ったお茶の味を楽しみました。
最後に、お別れの会。

「初めてお茶を摘んだけど、楽しかった!」

「お茶が出来るまでたくさん時間がかかって大変だったけれど、自分たちで作ったお茶の味は最高だった」
などの感想を言い合いました。
これでキャンプはおしまい。

お世話になった志田島園の佐藤さんに挨拶をして、志田島園を後にしました。
「お茶」ができあがるまでの一連の過程を、自らの手で体験することで、その恵みに感謝する心を育めていたら、うれしいです。
またみんなと会えるのを楽しみにしています!
またねー!
今回のキャンプの実施概要はこちら
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担当:目杉