富士山麓に広がる朝霧高原。
青々とした牧草地では乳牛がのんびりを草をはみ、清々しい風景に心も解放されるようです。
今回は9月13日~15日の2泊3日で、ホールアースを飛び出して朝霧高原での遠征キャンプを行いました。
1日目(9/13)

最初の仲間づくりは、お弁当を広げながら。
オリエンテーションではスケジュールやルールを確認し、

「高原サイクリングで風になって走りたい!」

「チーズ作りを覚えて、お家でもやってみたい!」
と、一人ひとりが“どんな3日間にしたいか”を発表しました。

その後はキャンプ地となる朝霧野外活動センターへ。
あいにくの雨でしたが、リヤカーを使って資材を運び、協力してサイトを設営しました。
活動は「センター探検」と「夕食作り」に分かれてスタート。

探検チームは遊歩道を歩き、雨の合間に草花の秋の姿を観察。広場ではおにごっこも楽しみました。

夕食チームは野菜を切ったり炒めたり、鹿肉を使ったジビエカレーを準備。
帰ってきた仲間を「もう少しでできるよー!」と迎える声が頼もしかったです。


夕食は富士山麓ジビエの鹿肉を使ったジビエカレー。

食べた後のお皿は、水をなるべく汚さないホールアース流の洗い方でそれぞれ片付けました。
夜はスタッフと一緒に生き物探しへ。大きな出会いはなかったものの、草花が秋へ移り変わる様子に気づくことができました。
シャワーで汗を流し、それぞれ寝袋に入り就寝しました。
2日目(9/14)

夜の雨が嘘のように、朝は青空!
朝食は自分で具材をはさんで食べるオープンサンドです。

食器を片づけたら、いよいよ高原サイクリングへ。
ヘルメットをつけ、自分のサイズのマウンテンバイクを調整。

練習を終え、準備万端で出発!

「さあ、出発だー!」

前日見られなかった富士山の姿が背後に現れると「わー、でっかい!」と歓声が上がります。

砂利道に苦戦しながらも、


ナナフシやアケビを見つけて観察したり、

吊り橋を渡ったり。

雨の影響で川のようになった道を通ると「水しぶきがめっちゃかかった!」と笑い声が響きました。

両側に牧草地が広がり、乳牛たちがいる道を走ったり。

「おいしい」
正午ごろ広場に到着し、お弁当をいただきました。
お昼休憩後、すぐ隣の松下牧場さんで乳牛のお世話をさせていただきました。

「あったかい」
まずは牛に触れてみたり、

「牛さんの体重は700kgくらいあるんだよ」
と牧場の方からお話を伺ったりしました。
次に乳しぼりを体験。

「うまく搾れた!」

すべて手で搾るのは大変なので、通常はミルカーと呼ばれる機械で搾るとのこと。
試しにミルカーに親指を入れてみると、その感触に驚いていました。

実際に機械で搾る様子を見せていただき、機械のすごさを実感しているようでした。
その後は牛舎に移動し、牛さんたちのお世話を行いました。

ブラッシングをしたり、

牧草やトウモロコシ、ビールの搾りかす等が入ったエサをやったり、

フンなどのお掃除をしたり。
牧場の方にお話しを伺いながら、1時間ほどじっくりと作業しました。

その後はトラクターに乗って、大きな牧場内を一周。
全自動ロボット搾乳機などの設備がある牛舎を通ったり、
飼料用のトウモロコシを育てている畑の横を通ったり。
その後、ヤギや子牛のいるエリアへ。

ヤギのえさやりをしたり、

「昨日、ヤギの赤ちゃんが生まれたんだよ」
と、赤ちゃんを抱っこさせてもらったりしました。

再びサイクリングでセンターへ戻りました。
「疲れたけど、楽しかった~」
その後は、おやつに朝霧高原でとれた牛乳を使用したソフトクリームを食べに行きました。

「甘くておいしい」
キャンプサイトに戻って、自由時間。
夕方は自由時間。
「おにごっこしよー!」とまだまだ元気いっぱいな様子でした。

夕食はたくさん活動をしてお腹が空いていたのか、おかわりをする子が多くいました。
夕食を終えて食器を片づけたら、希望者でこの後のキャンプファイヤーで使う焚き火を起こしました。
ホールアースではマッチと木だけで火を起こします。

簡単なレクチャーを受けて、いざ火起こしにチャレンジ。
マッチ1本目では上手く点けられませんでしたが、失敗を活かしながら、最後には火を点けることに成功しました。

みんなで過ごす最後の夜を楽しく過ごそうと、起こした火を囲んでキャンプファイヤーをしました。
スタッフの出す歌や踊りをみんなで行い、楽しげな時間となりました。
最後には定番のマシュマロ焼き。

「見て!うまく焼けた」
「焦げちゃった」
その後、シャワーで汗を流し、就寝となりました。
3日目(9/15)
「おはよー」
いつもより少し早めに起床。朝の牧場仕事を体験します。

子牛にミルクをあげ、「もう飲んじゃった!」と驚きの声。

「実は、昨日の夜にもヤギの赤ちゃんが生まれたんだよ!」
また、ヤギたちに餌をやったりと、1時間ほど朝の仕事をしました。
キャンプサイトへ戻ったら、今度はみんなの朝食。

牧場からいただいた牛乳もテーブルに並びました。

朝食後は荷物整理やテントの掃除などをして朝霧野外活動センターを後にしました。

ホールアースに戻ってきたら、チーズ作り。
朝霧高原でとれた新鮮な牛乳を使って、モッツァレラチーズを作ります。

牛乳を温めたら、お酢を入れてゆっくりと混ぜます。
「チーズのにおいがする!」
すると、チーズのもととなる固形分と、ホエーと呼ばれる液体に分離していきます。

ザルで固形分をこし、お湯の中で練っていきます。

徐々に水分が抜けて、弾力が出てきたら親指と人差し指で輪っかを作り、チーズを押し出して引きちぎります。
これを氷水で冷やして、モッツァレラチーズの完成!
出来たチーズは、昼食にいただきました。

「おいしい」
自分たちで作ったチーズの味は格別だったようです。
昼食を終えて食器の片づけをしたら、最後にお別れ会。
一人ひとり“どんな3日間だったか”を話しました。

「かわいい牛さんたちがいて、お世話をするのが楽しかった」

「サイクリングで風になって走り抜けて、ゴールすることが出来てうれしかった」
これで今回の活動はおしまい。

清々しい朝霧高原でサイクリングや、牧場での乳牛のお世話など様々な活動を行いました。
「ただ楽しい」だけではない、大変さや面白さを様々感じてもらえていたら嬉しいです。
アドベンチャージュニアは1年を通して開催しています!(詳しくはこちら)
次回、第5回は「山よそおう」をテーマに10月11日(土)~13日(月・祝)の2泊3日で行います。
今回のキャンプの実施概要はこちら
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投稿:目杉