”富士山と青木ヶ原樹海を望む、絶景を目指して”
登山の醍醐味を知る3日間のキャンプを実施しました。
1日目、各地から集合。
はじめは緊張しているようで少し静か。
まずは顔合わせ昼食会。
キャンプ中の食事を作っていただくホールアース農場の方から挨拶や野菜の紹介をしてもらいました。
ホールアース農場の野菜をたっぷりと使った、富士宮やきそばをいただきました。
オリエンテーションでは、スケジュールやルールを確認したり、自己紹介をしたりしました。
「全力で楽しむ!」
「自然とたくさんふれあう!」
と”どんな3日間にしたいか”を発表しました。
オリエンテーションを終えると、寝床となるテントを自分たちで設営しました。
「こっち入れるねー」
続いて、翌日のトレッキング中に食べる行動食作り。
登山に必要な栄養がたっぷり入ったシリアルバーをみんなで作りました。
ナッツやドライフルーツたっぷりなスタッフ手作りのグラノーラをもとに、ピーナッツバターなどで固めます。
材料を混ぜ、容器に入れたらオーブンへ。
「良いにおい!」焼きあがると香ばしい香り。
粗熱が取れたら切り分けて完成です。
夕方には動物のお世話をしました。
ニワトリの餌やりや、犬のサトの散歩など、声をかけあってみんなで取り組みました。
動物のお世話から戻ると、翌日の山ごはん作りでも使用するメスティンに慣れようと、メスティンを使ってご飯を炊いてみました。
お米を洗って浸水したら、セットしてマッチを使って火をつけます。
「おいしくできるかな~」とわくわくしているようでした。
ご飯を炊いている間には翌日の山ごはん作りのメニュー決めと、その下ごしらえ。
今回は肉うどんと、トマトソーススパゲティから好きなメニューを選びました。
肉うどんを選んだ子たちは、豚肉や玉ねぎを食べやすい大きさにカット。
スパゲティを選んだ子たちは、乾麺をメスティンに入る大きさに手で割りました。
山ごはんの下ごしらえを終えるころ、ご飯が炊けました!
「おいしそう!」ツヤツヤなご飯が炊けました。
炊いたご飯は、スタッフが作ったおかずとともに夕食でいただきました。
夕食後には富士山ジオトークや、溶岩染めを行いました。
地学に詳しいスタッフから、富士山周辺の自然などの話を聞いたり、溶岩が流れる様子の映像を見たり。
翌日のトレッキングに向けて、山のなりたちや自然のことに思いを馳せました。
溶岩染めでは、それぞれ思い思いにデザインしたハンカチを、富士山からの恵みである溶岩を砕いたかけらで染めました。
その後、入浴などをして1日目は終了となりました。
2日目。
少し早めに起床。
朝食をいただき、装備を整えてトレッキングに出発。
今回の登山口は、本栖湖畔にある中ノ倉峠登山口。
トレッキング前の元気なうちにまずは1枚。
トイレや準備体操を済ませて、いざトレッキング開始。
20分ほど登り、1つ目の休憩地となる中ノ倉峠展望台に到着。
ここは現行の千円札にも描かれている、写真「湖畔の春」が撮影された地。
この日も写真と同じような逆さ富士を見ることができました。
「めっちゃおいしい!」「元気出る!」
前日に作った行動食のシリアルバーを食べながら、エネルギーを切らさないようにして登りました。
様々なアクティビティも取り入れながら、山頂を目指しました。
2人一組となり、1人が目隠しをして、もう一人が案内役となって選んだ木を当てたり、
地面の中にある動物などのフィギュアを見つけたり。
そして登り始めから3時間弱で、パノラマ台に登頂。
「山頂からの富士山の眺めは、下から見るのと違う!」
しばらく山頂からの景色を楽しみ、お腹が空いてきたところで山ごはん作り。
メスティンなどを用意し、前日に下ごしらえした食材で調理。
「いただきます」
「頑張って登った後に、景色を見ながら食べる肉うどんサイコー!」
メスティンなどを片付け、しばし山頂で休憩をとりました。
山ごはんでエネルギーをチャージして、また元気に歩き始めました。
パノラマ台を後にし、次のピークへ向けて出発。
この日2座目となる烏帽子岳に到着。
ここで山の上から見る、富士山と青木ヶ原樹海を望む景色とはお別れ。
ここからは下り坂。
気を付けて下山していきます。
「この葉っぱ、柿渋色に近いよ」
途中には、日本の伝統的な色のスケールをもって自然物で近いものがあるかを探すアクティビティも。
「登りよりも、下りの方が大変かも」
烏帽子岳から1時間半ほどで、ゴールとなる本栖湖畔に到着!
下山後は、近くの温浴施設で汗を流すことに。
露天風呂からは駿河湾も見渡せ、すっきりとできました。
ホールアースに戻ったら、装備を片づけや、自由時間。
夕食は、富士山麓ジビエの鹿肉たっぷりなジビエカレーをいただきました。
「鹿肉っておいしいね!」鹿肉を食べるのが初めての子もいました。
富士山麓で増えすぎてしまって困っている獣害についての話を聞きながら、何度もおかわりして美味しくいただきました。
辺りが暗くなったら、マッチと薪だけを使ってみんなで火を起こしました。
そしてみんなで過ごす最後の夜を楽しもうと、起こした火を囲んでキャンプファイヤーをしました。
スタッフが出す出し物で、大きな声を出したり、踊ったりと楽しい時間となりました。
「めっちゃトロトロ!」最後には恒例のマシュマロ焼き。
そしてサプライズで、この日誕生日を迎えたスタッフをお祝いしました。
3日目。
よく眠れた様子で朝を迎えました。
まずは荷物整理をし、テントの中をきれいにしました。
そして動物のお世話。
「ホウキ代ろうか?」などと協力し合いながら、取り組んでいました。
動物のお世話を終えてから、みんなの朝食。
テントのたたみ方を教わりながら、2泊したテントを片づけました。
また使ったメスティンの焦げを落として、次も気持ちよく使えるようにとお手入れをしました。
その後は自由時間。
「下サイトの川を見に行きたい」という子がいたり、春になって食べられる山菜などが出てきていたりすることもあり、みんなで山菜を探しながら、下サイトへ探検に行くことに。
ニリンソウや、ノカンゾウ、タンポポなどを探して採ったり、
川でサガワニを探したり、水切りをしたり。
上サイトに戻ったら、採ってきた山菜を天ぷらに。
揚げたてをそのままパクッ!「うまー!」
みんなである程度揚げたら、昼食の時間。
根菜たっぷりな豚丼に、採れたて・揚げたての山菜天ぷら。
そして地元の方から頂いたウドで、きんぴらや酢味噌和えも。
「もう食べられない!」「山菜の苦みもいいね」と春を味わいました。
最後はお別れの会。
このキャンプを振り返り、それぞれに”どんな3日間だったか”を話しました。
「最初は不安だったけど、みんなと過ごせて楽しかった。初めての体験もたくさんできた!」
「みんなと山登りをしたり、行動食を作ったり、仲間と協力できてよかった」
これで今回のキャンプは終了となりました。
今回は山が好き!というスタッフが集まって担当させていただきました。
登山をはじめ、山ごはん、縦走、下山後のお風呂など、スタッフ自身が楽しいと思うことを、思いきり展開した活動となりました。
参加いただいた子どもたちに少しでも、山の楽しさを感じてもらえていたら幸いです。
また一緒に山を楽しもう!
X(旧Twitter),Facebookでも情報を発信しています!
担当:目杉