生きもの探し
それは、生きものたちとの知恵比べ。
「夏休みといえば生きもの探しでしょう!」ということで、
生きもの好きスタッフと一緒に、思いっきり生きもの探しを楽しむキャンプを開催しました。
まずは、各地から集まった仲間と一緒にお昼ごはん。
そしてお腹いっぱいになったら、オリエンテーションです。
今回のキャンプの内容を紹介したり、自己紹介をしたりしました。
自己紹介では「水辺の生きもの探しが楽しみ!」「いろんな虫をつかまえたい!」など
キャンプで楽しみなことを発表しました。
さあ、オリエンテーションも終わり、着替えを済ませたら
いよいよ生きもの探し①【水辺】の時間です。
さっそく生きもの探しに出発!、、ではなく
まずは、水辺の生きものがどんなところにいるのか・捕まえ方を生きもの大好きスタッフに教わります。
生きもの探しは「鬼ごっこではなく、かくれんぼ」。
上手に隠れている生きものたちを自分の力で見つけられるかな?
また今回のキャンプでは、生きものをつかまえるだけでなく、生きものエリアマップを作ることにも挑戦します。
みんなが見つけた生きものがたちが、どんなところにいたのか。
その情報を集めてマップに落としこめば、生きものの隠れ場所が分かります。
そうすれば、別の機会に生きもの探しをするときのヒントになるはずです!
どんなところに、どんな生きものがいそうか分かったところで、ホールアースの敷地内を流れる芝川に向かいます。
ライフジャケットを着て、川での安全の話を確認して、いざ入水!
「ひゃぁ~~!」「水がつめたい!!」とあちらこちらから声が上がります。
富士山の湧水も流れている芝川は水温が12~3℃でとっても冷たいのです。
そんな水辺には、どんな生きものがいるでしょう?
水深の深いところ・浅いところ・石の下・砂地・草むら、、などなど
みんなで思いおもいに探します。
最初は水の冷たさに驚いていた子どもたちも、次第に生きもの探しモードになってきました。
「あっ!今魚が見えた!」「石の下にカニがいたよ!」「変な幼虫みたいな生きものがいる!」
どんどん生きものを見つけていきます。
さあ、次はつかまえた生きものを図鑑を使って調べます。
「カニがたくさんとれたね」「この魚はカジカかな?」
「似てる魚が多くて難しい~」
見たことのない生きものでも、じっくり観察すると特徴が見えてきます。
水辺の生きものが大好きなスタッフから魚の体の特徴を教えてもらいました。
見つけた生きものの名前が分かったら、
付箋に名前を書いて、生きものエリアマップに貼っていきます。
「サワガニは石の下で見つけたよ」
「この魚を見つけたのは水の深いところだった!」
みんなの情報が集まって、水辺の生きものエリアマップが完成しました。
調べた生きものの中には、もっと暖かい地域に生息する魚など芝川にはいない生きものの名前もありましたが、「あれでもない、これでもない」と調べてみることがとっても大事。
子どもたちは、完成したマップを見て
「こんなに見つけられたんだ!」「図鑑で名前を調べるのって難しいね」
など色んな感想を伝えてくれました。
夕食までは自由時間。
つかまえた生きものを川に戻しに行ったり、生きもの探しを続行したり。
夕食後に設置するバナナトラップの準備もしました。
「お腹すいた~!」と子どもたちが戻ってきて、お待ちかねの夕食の時間です。
メニューは富士山麓で増えすぎて困っているシカのお肉と夏野菜をたっぷり使ったカレー!
「鹿肉は初めて食べたけど、おいしい!」「なす苦手だけど、これは食べられる!」
みんなおいしそうに食べていました。
日が暮れてきたら、バナナトラップを設置しに行きます。
バナナトラップとは、焼酎と砂糖などで発酵させたバナナをストッキングに入れて木にくくりつける罠です。
カブトムシやクワガタなど樹液を食べにくる虫を狙います。
「さっきあの木にクワガタがいたから、あの木がいいんじゃない?」
「クヌギの木がいいと思う!」
みんなでどの木に仕掛けるか話し合って決めました。
2日目の朝。
きのう設置したバナナトラップのチェックから活動スタート。
さあ、結果はいかに!
「あ~アリばっかりだ~」
トラップを確認してみると、残念ながら大物はいませんでした。
みんなが諦めかけたとき、「あ!クワガタがいた!」と一人の子がノコギリクワガタを見つけました!
自然相手なので、必ず見つかる保証はないものの、狙っていた生きものの一つが見つかってスタッフも一安心。
バナナトラップの確認を終えて、自分の荷物とテントの片づけをしたら朝ごはん。
今日も元気に活動できるよう、エネルギーチャージをしました。
朝ごはんを食べ終えたら、生きもの探し②【陸地】の始まりです!
生きもの探し①【水辺】と同様に、陸地の生きものがどんなところにいるのか、道具の使い方や捕まえ方のコツをスタッフから教わります。
生きもの探しの気持ちも高まってきた子どもたち。
虫網を持って、まずは大物を狙います。
実はホールアースの敷地内にはみんな大好き”クワガタ”がたくさんいる木があるんです。
その木を蹴って衝撃に驚いたクワガタたちが落ちてくるのをつかまえます。
「ノコギリクワガタだ!」
「メスも落ちてきた」「こっちは少し小さいね」
クワガタが面白いくらいに落ちてきて、みんな大興奮。
さあ、次はそれぞれ思いおもいの場所に分かれて生きもの探しに挑戦です。
「トンボをつかまえたい!」「トカゲはどこにいるかな?」
草原や池の中、木の上、空中、石や落葉の下、、など
最初に「こんな場所にいそう」とみんなで確認した場所を中心に探してみると、、
「バッタつかまえたよ!」
「見て!カエルがこんなにいた!」
次々と生きものを見つけていきます。
中にはこんな大物(オニヤンマ)をつかまえた子たちもいました。
生きもの探しの後は、水辺編と同じように図鑑を使って名前を調べ、生きものエリアマップを作ります。
図鑑を使って調べる顔は、真剣そのもの。
「この虫はナナフシとナナフシモドキのどっちだ?」「このカエルはツチガエルかな?」
みんな夢中で調べています。
子どもたちの中には、特徴をとらえた可愛いイラストを名前と一緒に描いている子もいました。
「トンボは空を飛んでるところをつかまえたよ」
「バッタは草がいっぱいあるところに、たくさんいたな」
みんなの力を合わせて、陸地の生きものエリアマップも完成!
限られた時間の中でもとってもたくさんの生きものを見つけることができて、子どもたちも満足げでした。
観察が終わった生きものをつかまえた場所に戻したら、
子どもたちはお昼ごはんです。
今日のお昼ごはんは暑い夏にぴったりのサラダうどん。
「せーの、、いただきま~す!」
キャンプ最後のごはんのあいさつを元気よくして、
2日間一緒にすごした仲間とおいしくいただきました。
さあ、お昼ごはんを食べ終えたら
いよいよキャンプも残すところ、お別れ会のみ。
「バナナトラップでわくわくした」
「水の生きもの探しでいっぱい見つけられて楽しかった」
「図鑑を使って調べたら、虫の体の特徴が分かって面白かった」
キャンプの最後にどんなことが楽しかったか、思いおもいの感想を発表し合いました。
生きものを自分で見つけて、自分の力でつかまえたことは、子どもたちにとって自信になったようです。
また、今回は生きものをつかまえて名前を調べるだけでなく、「どこでつかまえたか」生きものを見つけた場所をマップに落としこむことにも挑戦しました。
生きものをつかまえるだけも、もちろん楽しい!
けれども、生きものの名前やどんな場所にいたかまで調べてみると、生きものたちへの解像度が上がり、生きる工夫が見えてきて、生きもの探しがもっと楽しくなるのではないかなと思います。
そんな楽しく奥深い“生きもの探し”。
ぜひ、おうちの近くでも挑戦してみてね!
またホールアースで待ってま~す!!
今回のキャンプの実施概要はこちら
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担当:五條