6月の「里山のようちえん」は、親子で“川のはじまり”を見に行き、湧水の恵みを感じてもらえるようなプログラムを展開しました!
◆ 里山のようちえんとは?
ホールアース自然学校の「里山のようちえん」とは、里山の暮らしを体験しながら、自然や食、田舎の知恵を親子で学ぶ年間プログラムです。富士山麓の里山で、親子で一緒に土や水、生き物の「いのち」に触れ、本当の「いただきます」の意味を感じ取ってもらいたいと考えています。
◆ 川のはじまりを見に行こう!
今回のテーマは、富士山麓の湧水と川の源流。集合してごあいさつをしたら、さっそく川の探険へ出発です!車で30分ほど向かったのは、富士山の湧水が溶岩層から湧き出す「陣馬の滝」。川に足を入れた子どもたちからは、「わわっ!冷たい!」「気持ちいい〜!」と思わず声が出るほどの冷たさでした。水温は一年を通して12℃前後だそうです。


石をそっとひっくり返してみると、「裏になんかいるぞ!」
川の流れに沿ってタモ網を構え、再び石を持ち上げると、川底から逃げ出した生き物たちが、流れにのってタモ網の中へ次々と入っていきます。


カワゲラやカゲロウ、トビケラの幼虫、カジカという小さな魚、タピオカみたいなプルプルの卵?…たくさんの生きものを見つけてくれました。
とっても冷たい川の中に色んな生きものが隠れていたことに驚きましたね。

◆ ニジマスのつかみ取り&いただきます!
続いて、湧水で育ったニジマスのつかみ取りをしました。物陰に隠れているニジマスに気づかれないように、「そ〜っと近づいて」「しっぽじゃなくて、胸ビレあたりを掴むと捕まえやすいよ!」とお互いにアドバイスを伝えあって、みんな無事に捕まえることができました。
ニジマスは炭火で塩焼きに、湧水で育ったワサビと一緒に「いただきます。」
川の探検と味覚を通して、富士山麓の湧水で育まれている恵みを体感していただきました。




◆ みんなで協力!テント設営
夕方には、今夜泊まるテント設営にチャレンジしました!「ここ持って!」「ピンと張ろう!」と声を掛け合いながら、家族で協力して設営完了。久しぶりのテント泊に、「今晩泊まるのが楽しみ!」という声もありました。
◆ 今夜のごはんはジビエ和定食!
川の探検をして、テントを立てて、おなかはペコペコ!
今日の夜ごはんのメニューは、
・鹿のスペアリブの甘辛煮
・鹿スジ肉の肉じゃが
・きゅうりとトマトの中華風サラダ
・さつまいもと湧玉豆腐の味噌汁
・長田の桃
4月の里山のようちえんではジビエカレーを食べてもらったので、今回は和食にしました。ホールアース農場のじゃがいもとにんじんは優しい甘みがあり、じっくりと煮込んだ鹿スジ肉はホロホロと柔らかい肉じゃがに仕上がりました。お味噌汁には、手作り味噌と富士山の湧き水で作られた美味しいお豆腐を使用しました。デザートは、今が旬の長田(おさだ)の桃。静岡市駿河区の長田地区は、全国一、二を誇る早出しの桃の産地で、小ぶりですが甘くて美味しい桃がとれます♪
「鹿肉が柔らかくて美味しいね」「桃、あま~い!」と大好評でした!

◆ 夜のゲコゲコ探検隊
周りを田んぼに囲まれたホールアースでは、夜になるとカエルの大合唱が聞こえてきます。
「ちっちゃくてかわいいね!」
「このカエルしっぽがあるよ!」
田んぼや水路にはオタマジャクシからカエルの姿に変身する途中、まだしっぽが残っているカエルも見つけてくれました!

◆ ニワトリたちの目覚ましと朝ごはん!
朝の目覚ましは…「コケコッコー!」
里山の朝は、ニワトリたちが元気に起こしてくれます。動物たちのお世話を終えると、おなかはペコペコ。
2日目朝ごはんは、
・ロースト鹿
・ピラフ
・にんじんとキャベツのコンソメスープ
・じゃがいもとキャベツのカレー炒め
・スクランブルエッグ
・きゅうりと玉レタスの胡麻ドレサラダ
・バナナ
スクランブルエッグには、一部ホールアースのとれたて卵も使用。ロースト鹿は、低温調理器でじっくり火入れをしたのでしっとりとやわらかく、ジューシーに仕上がりました。おかわり続出の美味しい朝ごはんでした。

◆フワフワの小さな命との出会い
生まれたてのヒヨコをそっと優しく触ってもらいました。ホールアースで産まれた卵を孵卵器で温めていて、ちょうど孵化したてのヒヨコを見てもらうことが出来ました。生まれてすぐのヒヨコはフワフワで、ピヨピヨと鳴き声まで可愛らしい。フワフワの小さな命に、子どもたちも夢中でした。

◆ 手作りピザに挑戦!
いよいよ手作りピザ作りにチャレンジです。塩と砂糖、イースト、オリーブオイルを入れた強力粉に、水を入れてこねていきます。最初は手にたくさん粉が付きましたが、少しずつ取れてまとまってきます。力が必要な作業ですが、頑張ってこねてくれました!ひとかたまりに丸めて発酵させます。


ピザ生地を発酵させている間に、火おこしにもチャレンジ!スギの葉っぱと細く割った薪にマッチで火を付けることができました!初めて使うマッチもお父さんお母さんと一緒に上手にできましたね。自分でおこした火で焼いたマシュマロは格別でした♪

発酵させたピザ生地を、めん棒で丸く薄く伸ばします。

伸ばした生地に、いよいよトッピングです。ズッキーニ、ナス、ピーマン、玉ねぎ、スティックセニョール、マッシュルームなど野菜たっぷり、ベーコンとチーズもりもり、ホワイトソースとトマトソースのハーフ&ハーフ、手作りだから何でもありです♪ それぞれ好きなだけトッピングして、ピザ窯で焼いたら完成!大満足のピザができました。デザートには、バナナと手作りカスタードのデザートピザをご用意しました。たまには甘いピザもいいでしょ?



◆ たくさんの自然と「いのち」に出会った2日間
のんびりとした里山の時間のなかで、たくさんの「自然の恵み」と「いのち」に触れることができた2日間でした。
見て・触れて・聞いて・香って・味わって。
子どもたちがたくさんの五感を使いながら、自然の恵みを感じてくれた時間になっていたらうれしいです。
次回もお楽しみに(^^♪
◆2025年度の里山のようちえんの詳細はこちら
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担当:堺