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17ふくしま遊牧民キャンプ ~小野川湖アドベンチャー~ 3日目

2017年8月11日


ふくしま遊牧民キャンプ ~小野川湖アドベンチャー3日目。


ビバーク(野宿)の目覚めは朝方の雨からはじまりました。

夜の森は人が入るとざわめくものですが、夜も深まると受け入れられて(?)落ち着いてきます。

そんな時間を過ごしてから数時間、サーっと雨が降り、みんなの頭上のタープを打ちました。

普段は屋根に守られ、外界とは隔絶した安心できる環境で寝ているみんなにとっては少しの雨の音も気になって仕方ない。

特に周りを覆うものは寝袋だけ。心細さもあいまってかもしれません。


そんな少し不安な朝方を過ごしてから、雨は降ったり止んだり。

けれどもお腹はすいてくる。

そんな訳でみんなが張ったタープの下で朝ごはん!

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なかなか雨の中、シートの下でごはんを食べることも無いので、きっと貴重でかつ大変な体験になったはず!

そして雨も弱くなったので「さぁ帰ろう」と思ったところ・・・・。

なんと!?昨日までここにあったカヤックが1台見当たらない!!!

昨晩、雨のことや満干(湖でも多少あります)を考えて陸に上げておいた筈なのに。

なんと湖は1m強陸を侵食しているではないですか。悲しくもパドルだけが残されています。

「このままでは拠点に帰れない!!」


"キャンプは生き物"

ホールアースでは臨機応変に"何が起こるかわからない"を楽しむことを大切にしています。

もちろん、最大限の安全管理やスタッフトレーニングをした上で。

小雨の中、当初の予定にあった無人島を目指すようなテンションは上がらないけれど、自分達が乗ってきたカヤックが流されたとあっては、真剣に
ならざるをえません。

「船(カヤック)を見つけるまで戻れぬ旅だと心せよ!」

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皆でいっせいにカヤック捜索の旅に出ました。


すると出艇してからほどなくして、遠くの岸に黄色いカヤックらしき影を発見!!

無事に見つけて回収することができました。

※小学生男子軍勢は、途中中学生女子に任せて急流を身を寄せてやりすごすラッコのように固まって湖上に浮いていたなんてことは内緒です。笑

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戻ってからはビーチ(野営地)の撤収とキャンプ場への帰還。

雨の合間をぬって、すばやく的確に片付けて無事に戻ることができました。(※片付けだったため、写真が撮れませんでした。ごめんなさい。)


帰ってきてからは身体の温まる美味しい温麺をお昼ごはんに。

身体の芯からあったまりました。

片付けはいつものとおりいらない布を使ってキレイに!

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そして午後にも再びフリーチョイスの時間。

天気予報が良い方向にはずれ、なんと晴れ間が見えて日差しもさしてきた午後。

まだ沢を登り、滝を見ていない男子勢。これは絶好の沢日和!「さぁ行こう!」と促すも、反応したのは1名のみ。。。

いいさいいさ、みんなの選択を尊重するよ。

というわけで希望者2名(うち1名は昨日も行った)と一緒に滝を目指して沢へGO!

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その他のメンバーは夕ごはんに向けて焚き火の準備に勤しみました。


滝の中は昨日に引き続いて冷たく、雨の後であることもあって少し霧がかかる部分もあって幻想的。

増水はほぼ無く、安全に楽しい沢行となりました!!!

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全員が揃ってからは、いよいよ焚き火に加えてインド庶民の主食、チャパティ作りも。

小麦粉と全粒粉、そして塩を少々加えて練って薄く延ばして焼くだけのシンプルな料理だからこそ奥が深い。

さらにカレーも自分達が起こした火で煮込んで作りました!!

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焚き火も3日目、少しずつ上達してきてはやくなってきたような、一進一退しているような(笑)


長いようで短かったこのキャンプ。

最後の夜ごはんはホールアース独自であり、名物でもある「手づかみ」での食べるカレーライス。

世界の多くの人々が手で物を食べ、我々のように箸を使って食事をする民族は稀。

既成概念を疑うこと、まずはやってみて、それから自分の判断をすること。大切にしている食事の時間。

ごはんもカレーもチャパティも、すべて焚き火で作った夕食。

とっても美味しくて、皆も普段の1,5倍くらい夢中になって食べました!

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「このキャンプがはじまってからお肉全然食べて無くない?」

そんなことに気づいた子がいました。しかし

「野菜が無い方がいい!」という子も「身体が軽くていい!」という子も。

決して菜食を薦めることはしていませんが、普段どうしても肉食が多くなる時代。

しかし"肉"を得るための穀類のコストは大きなもの。

子ども達に詳しくは話しませんでしたが、野菜を美味しく食べることのできる工夫をたくさんしながら、お肉のありがたみを深く感じられるような体験をこれからも作っていきたい(そんな想いの一部がおぼろ気にでも伝わっていることが嬉しく)想いをさらに深めました。

最後の夜のキャンプファイヤー。

3日間常に起こしてきた火を囲みながらみんなでゲームをしました。

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よく知ったゲームから身体を激しく動かすもの、さらには食に感謝する(?)お米の舞まで。笑

最後に私からニュージーランドマオリの踊りとりこぴん料理長から焼きマシュマロのごほうび。

とても楽しい夜でした。


先ほど、また雨が降ってきました。

普段は聞きなれない雨音に触れながら、今頃はみな夢の中。

いよいよ明日は最終日。この雨がどのように作用するのか。

悔いのない最終日になりますように!!


ホールアース自然学校福島校
 和田 わっきー


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