じょりぃです。この秋、およそ3年ぶりにJICA研修をコーディネートさせて頂きました!
研修員は、ザンビアやガーナなど10のアフリカ諸国から来日した13人。青年研修という名前のとおりほとんどが20代で、いわば各国の次世代のリーダーになる皆さんですね。
テーマは「地域における中小企業振興」。これまで環境教育やエコツーリズムでの研修はたくさん行ってきましたが、このテーマは初挑戦。日本でもアフリカでも、「中小企業のお困り事はほとんど同じでは?」という推測のもと、今回は「資金調達」「人材育成」「経営相談」という3つの要素を軸にカリキュラムを組み、それぞれの要素で「地域密着型の中小企業支援」に取り組む3つの団体さんに協力を仰ぎました!
まず「資金調達」。ここでは日本のNPOバンクの先駆け、コミュニティ・ユース・バンクmomoさんに、コミュニティが繋がる市民金融のあり方を伝えて頂きました。「利息がないのに出資するなんて考えられない!」という声も挙がりましたが、「日本型のマイクロファイナンス」「アフリカにもある相互扶助の考え」というポイントでみんなガッテン。
実際にmomoから融資を受けている、ふれ愛名古屋さん・こうじびら山の家さんも訪問し、いかにmomoの融資が「お金の関係」だけに終わってないかをじっくり見聞きさせて頂きました!
続いて「人材育成」。ここでは岐阜でホンキ系インターンシップ事業を展開しているG-netさんに、とことん対話を重ねながら双方のモチベーションを高める学生と企業の繋げ方を伝えて頂きました。学生と経営者の化学反応が実際に革新的なサービスを次々に生んでいる具体例がぽんぽん出てきて、みんなオドロキ。
大橋量器さんのマストに四季料亭助六さんのおもてなし講座と、実際にインターン学生が考案した新商品からアイデアによって伝統が生まれ変わる実例を体験させて頂きました!
そして最後の「経営相談」。中小企業支援No.1の呼声高い、富士市産業支援センター(f-Biz)さんに、徹底的に継続してフォローと叱咤激励しまくる中小企業への寄り添い方を伝えて頂きました。小出センター長のアツいトークに、「アフリカ版のf-Bizを作りたい!」「Mr.KOIDEにアフリカに来てもらうにはどうしたらいいか?」という声が続出。
小説が印刷されたトイレットペーパーの林製紙さんや、味付けがんものサンドイッチの清水屋食品さんで、f-Bizのサポートによって飛躍した商品たちを堪能させて頂きました!
富士市に滞在中の休日には、JICA静岡デスクさんのご協力のもと、青年海外協力隊のOB・OGの皆さんや駿河総合高等学校の皆さんと一緒にランチパーティー!南アフリカの研修員が即席でダンス講習会を行うなど、大盛り上がり。研修員がアフリカの伝統食「シマ」も作ってくれました~!
JICA研修という国際協力の現場では、とかく日本の最先端の技術やノウハウが重要視されているような気がします。もちろん、その必要性は否定しませんが、地域課題解決のためにそれぞれの地域NPOや地域行政が取り組んでいる、顔の見えるローカルな活動にこそ、たくさんのヒントが詰まっている気がしています。
うーん、やっぱりJICA研修、大好きだなぁ。ご協力頂いた皆さま、本当にありがとうございました!!
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