2015年9月15日、静岡県修善寺市にある静岡県立伊豆総合高等学校にて出張授業をさせていただきました。
静岡県の伊豆半島はご存知「ジオパーク」であり、世界ネットワーク加盟に向けてニュースになっています。
これからの未来を担う子ども達にも「ジオ」に親しんでもらおうと、今日は高校2年生を対象に出張授業が行われました。
講師は、ジオと言えばこのスタッフ!我らがジミーです。
授業タイトルは「静岡のなりたち~伊豆半島はすごい!~」
目で見て、耳で聴いて、手で触って・・・様々な五感を使いながら、楽しく自分の住む「静岡」を
ジオという目線で学び、静岡県の中での伊豆半島の凄さを実感します!
生徒達はまず、立体的な凹凸のある地図や断層の模型、地質学的に見た静岡の模型などを実際に手で触りながら静岡の様子を観察します。
ワークシートには、「ボコボコ」「ここからはなだらか」など様々な言葉で静岡を表現していました。
静岡の特徴を掴んだ次はグループで活動です。
静岡県内で採取した4つの石を使って、クイズ&実験をしました。
1、県内のどの位置(伊豆、東部、中部、西部)のものなのか
2、何と言う名前の石なのか
3、年代順で考えると何番目に古いのか
という問いの答えを見つけるべく、石に磁石をくっつけたり、薄めの塩酸をかけたり、ルーペで覗いたりしながら観察しました。
石にはそれぞれの特徴があることに興味津々の生徒達。先生方も実験に参加して下さる場面もありました。
静岡の地質の豊かさを感じさせてくれる実験でした。
クイズでは年代順が難しく、その答えを視覚的、触覚的に確認すべく、
静岡を地質年代で分けたパズル組み立てを行いました。
ジミーから、静岡は3つのプレートが重なりあった上に立つというユニークな環境にあることや、
伊豆半島がもともとは現在の位置より南に誕生し、プレートの移動によって本州に衝突し今の静岡の形ができたこと。
そして伊豆半島がプレート内に沈み込めず、おしくらまんじゅうをしてに南アルプスの大地が隆起、そして富士山の成り立ち(割れ目火口等構造的に)にも間接的に影響を与えているという伊豆半島の凄さと魅力についての説明がありました。
生徒達にも、自分の住む伊豆半島の新しい一面を発見し、ジオパークとしての伊豆半島へ少しでも興味を膨らませてもらえたようで、授業終わりには「体験型の授業で楽しかった」と感想を頂きました。
静岡県立伊豆総合高等学校では積極的にジオ学習を行っていらっしゃり、
今回の授業を受けた生徒達は、学校の野外活動や修学旅行で実際のフィールドに出て伊豆半島のジオの魅力について学んだり、修学旅行では他県のジオを見学する機会があるそうです。
自分達の住む地域や自然環境に関心をもち、取り組みが行われる素晴らしさのすそ野をお互いに広げていきたいですね。
出張授業サブスタッフ
ずーみん
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