「食べ物はどこから来るの」
シンプルな直球勝負のお題に挑んだのが「里山のようちえん11月」です。
今回のお題に挑むツールは「うどん」と「お肉」
普段よく食べる「うどん」と「お肉」がテーブルに上がるまでの過程を体験しました。
※2日目の写真は鹿の解体の写真が含まれます。苦手な方はご注意ください。
初日は「うどん作り」
今年の1月に麦踏みをした「麦」をがしっかり育って収穫された、
農薬不使用・化学肥料不使用の小麦粉を使ってうどん打ち
ボールに入れた小麦粉に水と塩を入れて捏ねます。
ある程度丸まったら、ビニール袋にいてれ足で踏んでコシを生ませます。
普段子どもたちは食べ物を踏んだら怒られるのに、今日は踏んだ分だけ褒められる新感覚に大喜び。
弾ける笑顏で踏み込んでくれました。
夕飯にはこのうどんを伸ばして、切って茹でます。
包丁で切るのも集中して指を切らないように頑張りました。
太いうどん、細いうどん、きしめんみたいなうどんと様々です。
でも自分で作ったうどんの味は最高でしたね。
夕方には鹿の「皮」を鞣した「革」を使って鹿革クラフトでキーホルダーを作りました。
色んな組み合わせの糸と革でオリジナルの作品を作りました。
大変な所は家族に手伝ってもらいながらも指を刺さずに頑張りました。
本物のオーケストラの楽器「ファゴット」を持ったネイガーがいろいろな曲を演奏してくれました。
これまた初めて見る楽器に子どもたちの目はピカピカに光ってました。
2日目
「お肉」
9月にはアヒルの屠畜をしましたが、今日は子どもたちと同じサイズの哺乳類のニホンジカの解体です。
いきなりだとインパクトが強すぎるので、猟師スタッフの「あなご」が狩猟の話や猟の七つ道具の紹介。
普段見ない道具や話に子どもも大人も興味津々です。
実際に罠に触ってみたり、罠にかかてみたりして狩猟の事を理解していきます。
夜明けとともに鶏の声で目覚めます。
朝はもちろん動物のお世話です。
ヤギ、ニワトリ、ウサギ、イヌのお世話です。
ホールアースにいる動物は家畜です。
朝食を食べていよいよ
「鹿の解体」です。
鹿は内臓は抜いてありますが、毛皮をまとった鹿にナイフを入れてカワハギ作業です。
自分より大きい個体との対面です。
びっくりしながらも近づく子
積極的に観察する子
横目で見る子 様々です。
恐る恐るナイフを入れていきます。
まずは高い位置に刃を入れていくので大人から
自分の親の背中を見ながら子どもは興味津々でし。
中には「はやくやらせて~」とせがむ子もちらほら
次第に低い位置に来たら子ども達の出番です。
親に手伝ってもらいながら皮と肉の間にナイフを入れていきます。
「シュシュシュ」
言葉ではいい表せないこの感覚。
いろいろな感情の中で作業をしていきました。
出来なかった子もいました。
でもしっかりと伝わっていると思います。
子どもたちは目の端でちゃんと見ているんですよね。
皮が剥かれて、四肢を分け(大バラシ)た肉の塊から骨を抜き出します。
子ども達の表情もこの頃からは大分やわらかくなってきました。
後は、どんどん精肉をしてお昼に食べるようにカットしていきます。
タレに漬け込んだり、そのまま塩コショウ、塩麹に付けたアレンジもしてお昼は焼き肉パーティーです。
みんなもりもり食べてくれました。
心の中の整理は頭だけで考えるのは難しいと考えます。
今回の里山のようちえんでは、美味しく食べると言う行為をする事によって、
体で理解をしていく手法を使いました。
スーパーで買うお肉はやコンビニで買うフライドチキンは、
自分たちの見えない所で多くに人たちがお仕事をしてくれてそこに存在する。
体験を通して理解してくれたと思います。
最後には家族での話し合いをして2日間のふりかえりをしました。
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