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鹿革クラフト・命をいただく~2月生き方暮らし方~

2016年3月1日

ホールアース自然学校へ訪れると、梅の花が満開!!2月のテーマは「命の大切さを実感する」。内容は、鹿革クラフトと、鶏のとちく。参加者は6名で、ブログ担当の、み~わ~です。

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1日目は、鹿革クラフトを森の家で受講。講師は、みっちーです。1月で学んだ狩猟からの続きで、肉や皮まで余すことなく大切に活用します。

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里山に鹿...というと、日本画の風情ある光景を思い浮かべますが、富士山付近では害獣として増えすぎた鹿を駆除しないと、森林が危機に晒されます。自然を守るために、大切なことなのですね。
捕った鹿の皮は、鞣されて(皮を腐らせずに長持ちさせる方法)革となり、感触はしっとりと柔らかい肌触り。私は、鹿革にレーザーでオリジナルのイラストを入れて貰い、世界に一つだけのボトルホルダーを制作しました。

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皆は、ペンケース、ネームホルダー、コインケース、名刺入れなど、いろいろな作品が完成!! 鹿革は、柔らかいので裁断や縫製の加工がしやすいです。ものづくりって楽しいね。

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夕飯は、柚子味噌付きの静岡おでん、豆乳みそ汁、ローストディア...しっとり柔らかい鹿肉は、とても美味!!鹿肉は、鉄分が多く脂肪が少ないので、女性に嬉しいお肉です。

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鹿革から始まり、鹿肉で終わる1日目でした。鹿さんに感謝。


2日目は、鶏のとちく。講師は、みかんです。

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講座では、春から動物達に餌を与えたり、小屋の掃除をしてきました。鶏たちへ餌を与えると我先についばむ様が、滑稽でもあり可愛らしく、時には、私たちが外で食事をしようものなら、うっかり目を離している隙にお皿の中を食べられる始末。
...いよいよ鶏の命をいただくことに...
朝から動物の世話をして、鶏舎では、皆でとちくする鶏を選びました。ふっくらと美味しそうな鶏を選んだのは、人間の本能による感情ですね。


朝食後、柚子里庵に移動して、人間が生きるために必要な「とちく」について教わりました。

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そして、とちく開始。鶏を落ち着かせるためにお腹をさすり、皆で撫でて惜しみました。片足を結び逆さに吊るして、羽がバタつかない様に、羽を後ろに2回交差させる羽交い締めにします。
次に、ナイフでけい動脈を切る「止め刺し」をして、 血を抜きます。ナイフを入れる瞬間は、やはり覚悟が要りました。血抜き中、ずっと頭を握ったまま徐々に力尽きていく感覚が直接伝わり、忘れることのない記憶として胸にしまっておきます。

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これからお肉となる鶏に感謝をして、皆で分担して解体。関節にそってナイフを入れ、トサカ、手羽、脚、ぼんじりを切り、皮を剥ぎます。つるんと剥けて現れた鶏肉は市販の肉とは違い、脂肪が黄色く、肉も小ぶり。

胸肉を取ったら、内蔵が出てきます。レバー、心臓、中でも砂肝を割ると本当に石や砂が入っていて驚き!胆のうはキレイな緑色をしており、身体にいいからと、皆で新鮮な胆汁を口にすると、苦くてまさに苦虫を噛んだ顔に豹変??(笑)メス鶏なので、生まれる前の卵や黄身のボールがたくさん入ってました。

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お昼ご飯は、各部位を分けて、炭火で鉄板焼きにして食べました。平飼いの鶏は、よく運動して筋肉質で噛めば噛むほど味わいがあり、とても美味しくて感動鶏ガラでスープを取ったラーメンもいい鶏出汁が出ており、いただいた命は、最後の一滴まで堪能!!
「とちく」を通して、私達が生きるために必要な命の尊さを感じる、貴重な一日となりました。生活の背景に多くの命が関わっていることに気付かされました。

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その後、スーパーで鶏肉を目の前にした時、「一羽から少ししか取れないのに、何羽分あるのだろう?」「買わないと命が無駄にならないか?」...など、様々な感情が湧きつつ、日常生活に戻りました。

《み~わ~》


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