ホールアース福島校のコンセプトを3つのテーマからご紹介しています。
「私たちの手でできることを、ひとつひとつ取り戻す」
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生きるために、食材を見つけ、作り、火をおこし、美味しい料理を食べること。
自分たちの手で物を獲り、加工し、使用することで、便利な生活を営むこと。
自らの住処を見つけて、家を作り、快適な住空間を確保すること。etc...そのひとつひとつの力が、自然学校の活動から学び得ることのできるものばかりです。
人類の進化のきっかけとなった「火・刃・ロープ」にも深く通じる理があります。
「自分たちで作ったものは、身につき、自分たちで直すことができる」
「生きるための技術」を身につけることは自分自身の手で生きること。自信を持って歩むために、持っていたい大切な「生きる力」だと考えます。
「自ら言葉を発さない存在から察していくこと」
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ホールアースでは「日本人が古来持っていた、自然と対話する感性」を「自然語」と呼びます。
例えばそのあたりに生えている「木」という存在を通して、その木は、なぜこの地に生え、どんな生き方をして、何を他の生き物たちと共有しているのか。
そして人の生活の中でなぜその名を付けられ、どのように使われ、どんな影響を与え、今この時代に何を伝えようとしているのか。
楽しい時間を過ごしながら、自然と身の回りの生命の存在を感じること。自然に不思議と畏敬の念を覚えること。自分の中の自然に出会うこと。
人間以外のものさしで知る時間の流れや届けられるメッセージは、とても新しく、そして驚くことがたくさんあります。
自然語を通じて、幼いころに聴こえたであろう生き物たちの言葉が再び私たちに響いてくるかもしれません。
「自然の中の多様性と、人の暮らしにとっての多様性」
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「多様性を知ることで、生きることが楽になりました」ある参加者の方からもらった印象深い言葉のひとつです。
いつも素通りするような当たり前の自然の中にも、実は目に見えない関係性と驚くような壮絶な命のやりとりがあったりします。
無駄に見えて無駄がなく、複雑に見えてとてもシンプル。それぞれが「得意・不得意」を戦略にして、相互にバランスをとって生きています。
優劣ではなく、すべてに意味がある自然界。私たち人間も自然界の一部として学ぶべきことはたくさんあると思っています。
また、私たち人間にとっての一番身近な多様性は人と人の関係性の中にあると考えます。
里山・田舎の地域では「顔の知らない人はいない」ほど密な人間関係を築き、お互いに力を合わせて街を守ってきました。できることはできる限りやって、できの悪さは大目に見てもらって、皆が責任を分け合って協力して生きる場作りをしたいと思います。
「日本古来の知恵に、これからの時代に必要なヒントを見出す」
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自然を愛する人すべてが「古き良き時代に還って不便な生活をしましょう。」と言いたいわけではありません。
過去と現在。そのどちらも楽観・悲観することなく、大きな視点でそれぞれがよいと思うものをたくさん取り入れていければいいと思っています。
そのためのひとつの選択肢として、私たちは日本人古来の自然観や価値観に触れることのできる、自然や野生動物たちと通じてきたあらゆる知恵を残していきたい。
古臭くとも新しい生活様式を体現し、いいものを残し、よりいいものは取り入れて、その地その時代その風土に合った誇りを持って生きるモデルにしていきたいと思います。
「背中で何を語るか?どんな姿勢で見守るか?」
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「子ども」と「大人」と区別されることが多いですが、その境界線はどこにあるのでしょうか。
今いる大人たちよりも後に生まれてきた子どもたちは、生物としてはきっと進化した存在なのだろうと考えています。ただ人生を長く生きた分だけ経験値が違うのです。
大人も子どももひとりひとりが、不格好でも少しくらい間違っていても胸を張って自分の経験や考え方、生き方でたくさんの人たちを魅せていくこと。褒めても叱っても、相手を想う気持ちを真剣に伝えること。
十人十色の背中が、誰かを励まし、人生の糧となると信じています。
「自ずから然るべき状態になること」
皆誰しもが、一番よいと思う方向へ進む力を持っていると信じ、決して強要することなく、ときに話を聞き、相談に乗り見守る姿勢と協働を大切にして、たくさんの生きるヒントや選択肢を具現化していきたいと思います。
「予想通りにいかない、そこからが本番。私たちにできること。」
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自然学校は「失敗」をして学ぶ場でもあります。自然を相手にする以上、予定通りにいくことなどひとつもありません。
だからこそ大人も子どもも失敗を"正確に"恐れ、避けられるリスクを減らす術を経験から身につけることが必要だと考えます。
一生転ばないで生きること。一生傷つかずに生きることが、幸せなのでしょうか。
転んでも、傷ついても、相手と自分を信じ、本気で取り組んで、這い上がる姿がかっこいい。
そして、掲げた目的を達成・実現するための知恵や仲間を得て歩むことが、人の幸せのひとつの形だと私たちは信じています。私たちにできることは、もしかするとほんの小さな、無駄に見えることかもしれない。
しかし可能性がゼロでない限り、自分たちを信じ、できる限りのことに全力て取り組めるようでありたいと思います。