記録的な暖冬に見舞われている今冬、福島校のある郡山市湖南町も全く雪が積もっておりません。
本当に冬はどこへ行ってしまったのだろうと思うような中でしたが、
今年度最後のフォト&トレックを2月15日に開催しました。
その様子をお伝えします。
今回は福島県内外から3名の方にご参加いただきました。
今回のフィールドは裏磐梯五色沼...のはずでしたが、雪が少なく、スノーシューを履いていても所々踏み抜いてしまうような状態。
そこで、急遽フィールドの変更。
同じく裏磐梯にある小野川不動滝とその周辺での開催とさせていただきました。
今回ご参加いただいた皆様はなんと全員がスノーシュー初体験ということ。
初めてのスノーシューの装着に四苦八苦しながらも、全員無事に準備完了!
いざ、冬の森の中へ歩き出します。
出発してしばらくは雪を踏みしめる足元の感覚を楽しみながら進んでいきました。
そして木の上にこんなものを発見!
いわゆる、『サルノコシカケ』ですね。
「あなたなら、これをどんな風に撮りますか?」
そんな問いかけを機に、足を止めてみんなで撮影会開始!
フォトトレでは、基本的に誰かが撮った写真を批評することはしません。
それは僕自身が『それぞれの感性』を一番大事にし、『写真には正解はない』と考えているからです。
「私はこんな風に撮ってみました」
それをみんなで共有し合えるというところがとても重要だと思います。
一通りの撮影を終え、
さらに森の中を進んでいきます。
すると、こんなものを発見!!
ものすごく立派な、そしてきれいに残った足跡です!
どうやら近くにある沢に向かって進んでいる様子。
ここ小野川不動滝周辺の水は『小野川湧水』として、日本の名水百選にも選ばれているほどです。
きっと動物たちもこのキレイな水を求めて沢にやってくるのでしょう。
この後も動物たちの足跡と並走するように進んでいきます。
途中で気になるものがあればすかさずカメラを取り出しシャッターを切る。
時間に縛られず、撮りたいと思ったときに撮る。
このツアーで一番大切にしていることです。
とは言っても、先には進みたいもの。
なぜならこの先には皆さんにお見せしたいものがあるんです。
登山道を進むこと十数分、急に水の音が激しく聞こえてくるようになりました。
今日のメインの風景はもう目の前...
そして現れたのは...
落差約30mの小野川不動滝です!
滝つぼ近くにいる皆さんと比べてその大きさが分かるのではないでしょうか。
ここでもしばらく時間を取って、思い思いに滝やその周辺を撮影しました。
特に滝のほぼ真下からのアングルは大迫力!
皆さんで集合写真もここでパシャリ!!
ここでちょうどお昼になったので、滝の近くで昼食を取ることに。
場所を探していると、こんなものを発見!
とても立派な羽が雪の上に!
後で調べたらヤマドリのオスの尻尾の羽でした。
こんな落し物にも出逢えて本当にラッキーです。
昼食を取っている途中、それまで雲の多かった空も青空が見えるようになり、木漏れ日も出だしました。
午後は天気が回復していく予報。
この後の撮影が楽しみです。
全員昼食を取り終え、歩き出します。
再び森の中を進んでいきましたが、太陽が出てきたこともあり、撮れる写真のバリエーションも増えていきます。
冬はどうしても色味がなくなってしまうため、「いい!」と思わせる写真を撮るにはコツが必要です。
その一つが影の使い方。
ちょうど日差しが出てきたこの時間帯に、そんな話をしながら皆さんで写真を撮っていきます。
さらに少人数制なこのツアーだからこそできる時間。
フィールドを自由に動きまわり、自分のこれだと思う写真を撮る。
自然と自分がゆっくり向き合える大切なひと時です。
それぞれ心ゆくまで撮影ができたら、入口まで戻っていきます。
この日は1日を通して天候も穏やかで、まさにフォトトレ日和となりました。
参加した方々からは、
「普段一人では行くことができないところに行けてよかった」
「冬はどうやって撮るのか分からなかったが、コツを知れてよかった」
「やはり自然の中は落ち着く」
といったお声をいただきました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
2019年度のツアーはこれで終了となります。
来年度もたくさんの方にご参加いただけるよう、今からしっかりと準備をしていきたいと思います。
また来年度もたくさんの出逢いがあることを楽しみにしています。
ぜひ一緒に自然の中へ出かけましょう!
ホールアース自然学校福島校
伊藤 航(たるる)
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